「ゴルフって本当に沼。一生できます」 勝みなみにとっての“会心の一打”とは【カメラマン南しずかの米ツアー小話】
畑岡奈紗、古江彩佳、渋野日向子らに加え、2025年は過去最多となる日本勢13人が出場する米国女子ツアー。その動向にも注目だが、試合以外や海外勢のこぼれ話まで伝えるのはなかなか難しい部分も…。そこでツアーを長年取材しているカメラマン・南しずか氏が気になるネタをピックアップ。これを見れば“米女子ツアー通”になれるかも!?
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先週行われた「ロッテ選手権」で、勝みなみは首位と2打差の3位に入った。念願の米ツアー初優勝はお預けとなったが、今季5度目のトップ10入りと好調だ。
そんな勝だが、ゴルフ人生において「会心の一打」が出た記憶がないと昨年、教えてくれた。会心の一打とは、イメージ通りに完璧に打てて満足したというようなショットやパットのこと。「無心で打てるくらい一打に集中できたらいいんですが、(クラブを)構えた時に『あ、ここ気をつけなきゃ』とかなにかしら考えてしまうんです」。
国内ツアー通算8勝(アマ時代を含む)を誇る実力者。『すぐに思い出せないだけで。会心のショットを打ったことはあるのでは?』と続けて問うと、「スコアが良くても、ゴルフの内容が悪ければ納得いかないですし。クラブは14本あるから、全てのクラブを自在に使いこなせたことがあるかっていうと、そういったことはないので」という答えが返ってきた。
つまり、これまで“100点”のラウンドがないということ。例えばいいティショットを打っても、バーディパットを外してしまったら、結果的に良いとはいえない。根底に“もっとうまくなりたい”という向上心があるから、現状に満足することはないのだろう。
より高みを目指すために、トレーニングにも励んでいる。「本当にいろいろ考えて(ゴルフに)取り組んでいるので、それが結果につながってくれたら。何十年かかるか分かりませんし、生きている間に(無心の)領域に達することができないかもしれない。でも、そこを目指していきたいので、頑張ります」と気合いをのぞかせた。
ゴルフには終わりのない楽しさがある。「そうなんです。ゴルフって本当に沼。一生できます」。(取材・文/南しずか)
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