2012年発売UT、16年発売アイアン、地クラブウェッジ…… 堀琴音のギアが独特過ぎた!
「日本女子オープン」で初のメジャー制覇を果たした堀琴音。彼女のクラブセッティングを見てみると、UTやアイアンはかなり古いモデルを使っており、その独特なこだわりが光る。
セカンドショットで距離が残る場面が多い堀にとって、UTやアイアンはスコアメイクの要といえる。7Wの下には4・5Uとしてブリヂストンの『TOURSTAGE X-DRIVE GR』(23度・25度)を使用。2012年発売モデルという、かなりの“古参”クラブだ。
「一番こだわっているのはUTです。私にとってUTは生命線なのでブレてはいけない。溝がなくなり、新しいものに替えたこともありますが、スピンの入り方など、このモデルを超えるものがないと替えられません」(堀)
このモデルの特徴について、ブリヂストンスポーツのツアーレップはこう語る。
「形状が他より平べったく、FWとUTのいいとこ取りのようなモデルです。若干刃が出ていて球が拾いやすく、UT特有の“つかまらなさ”をほどよく補っています。アマチュア時代から使っていて、はまっているのでしょう」(ブリヂストン・ツアーレップ)
装着しているシャフトは『MCH 60S』。クセがなく扱いやすいと女子プロの間でも人気が高い。ヘッドが走り過ぎず、ほどよいしなり感が得られるのが特徴だ。
アイアンは6I〜PWに、ブリヂストンの2016年モデル『TOUR B X-CB』を採用。シャフトは『MCI 80R』を組み合わせている。
「インパクト部分の裏側(バックフェース)が肉厚で、分厚い打感が特徴です。また、ソールに丸みがあるので抜けも良く、プロにとってちょうどいいスピンがかかるのではと思います」(ブリヂストン・ツアーレップ)
さらに、51度と58度のウェッジには地クラブ『ジューシー tT』を使用し、『N.S.PRO 950GH S』シャフトを装着している。
「『ジューシー tT』はプロのリクエストに応えて設計するモデルです。軟鉄をウェッジ形状に削り出し、CNC加工を施しているため、打感が非常に柔らかい。58度はバンス13度のTソール形状でスピンがかかりやすく、ダフリにも強い設計。51度はSソール形状でフェースを開かずに打て、タテ距離のコントロール性に優れています」(『ジューシー』デザイナー・松吉宗之)
独特なギアセッティングでメジャー初制覇をつかんだ堀琴音。クラブの“新しさ”ではなく、“自分に合うかどうか”で選ぶ彼女の姿勢こそ、多くのアマチュアが見習うべきものだろう。
【堀琴音のクラブセッティング】
1W:キャロウェイ ROGUE ST♢♢♢(10.5度/Tour AD HD-5S)
3・5W: キャロウェイ PARADYM Ai SMOKE MAX(15・18度/Tour AD HD-5S)
7W:テーラーメイド Qi35(21度/Tour AD HD-5S)
4・5U:ブリヂストン TOURSTAGE X-DRIVE GR(23・25度/MCH 60S)
6I~PW:ブリヂストン TOUR B X-CB(MCI 80R)※2016年
51・58度:ジューシー tT(N.S.PRO 950GH S)
PT:スコッティ・キャメロン FUTURA X
BALL:ブリヂストン TOUR B X
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