準決勝の“前半90分”がキックオフ。ファイナル進出へ先手を取るのは度のクラブになるのか【JリーグYBCルヴァンカップ プライムステージ準決勝第1戦プレビュー】
3月に幕が上がったJリーグYBCルヴァンカップが、いよいよ準決勝を迎える。10月8日の第1戦、そして12日の第2戦の2試合を経て、11月1日の国立競技場で開催される決勝の舞台に立つ2チームが決定する。
セミファイナルまで勝ち上がってきた4チームを見ると、その勝ち上がりや現在のリーグ戦の立ち位置はそれぞれ対照的だ。
1stラウンドから一戦一戦、着実に勝ち上がってきたのは柏レイソルと横浜FCの2チーム。今シーズンからスペイン人のリカルド・ロドリゲス監督が率いる柏は開幕早々からポジショナルスタイルを武器に快進撃を披露。現在までリーグ戦でもタイトルを狙える位置につけており、今シーズンのJリーグを盛り上げるチームの一つとなっている。一方の横浜FCは昇格チームということもあってリーグ戦では苦戦を強いられてきた。そして監督交代も経験。プレーオフステージまでは四方田修平前監督で戦い、プライムステージ準々決勝は三浦文丈監督にバトンを引き継いで勝ち上がってきた。リーグ戦では残留を争う状況に置かれているが、狙えるタイトルは狙いたいところである。
また、サンフレッチェ広島と川崎フロンターレの両チームは、広島がAFCチャンピオンズリーグ2、川崎FがAFCチャンピオンズリーグエリートに参戦していたため、今大会はシードチームとして登場。広島はプレーオフラウンドから、川崎Fはプライムステージ準々決勝からの参戦となった。試合数こそ少ないが、ここまで勝ち上がってきたことはチームとしての総合力の高さの証明。このままタイトル獲得に突き進みたい。
そんな4チームであるが、この準決勝では柏と川崎F、広島と横浜FCが顔を合わせる。両カードとも激戦は必至。決勝進出への意欲と意地がぶつかり合う。
柏と川崎Fの第1戦は、川崎FのホームUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで開催される。両者は2週間前にも同じ舞台で明治安田J1第32節を戦っている。なお、その試合は両チームともに攻撃力を存分に発揮し、4-4のスコアで決着。豪華なゴールショーとなった。お互いにそのときのイメージが残ったまま迎えるこの一戦。最終ラインからのビルドアップで攻撃を組み立てていく柏に対して、川崎Fがどのように守り、自慢の攻撃陣にボールを預けていくか。好ゲームが保証されているカードなだけに“前半の90分”から目が離せない。
広島と横浜FCの第1戦は、横浜FCのホーム・ニッパツ三ツ沢球技場で行われる。チームカラーで言えば、しっかりとした守備からの素早い攻撃が特長の両チーム。堅い展開になる予想もあるが、単騎でゴールに迎え、カウンターを完結させるタレントが両攻撃陣にはそろうだけに、時間の経過とともにオープンな展開に発展していっても不思議ではない。リーグ戦の対戦では広島の2戦2勝。さらに、6月にニッパツ三ツ沢球技場で行われたゲームでは4-0の大勝を挙げている点もどういう影響を与えるか、注目である。
【制作・編集:Blue Star Productions】

記事提供元:Lemino ニュース
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