いよいよ明日10/7開幕!『焼肉ドラゴン』
2025年、日韓国交正常化60周年を迎えることを記念し、鄭義信が日本の戦後史の影を描いた、日韓合同公演『焼肉ドラゴン』が10月7日から上演となる。本作は、2008年に新国立劇場が芸術の殿堂(ソウル・アーツ・センター)とのコラボレーション企画として、鄭義信に書き下ろしを依頼し制作された。
1970年前後、高度経済成長と大阪万博に沸く関西の地方都市。そこで慎ましくも懸命に生きる在日コリアン一家と、彼らが営む焼肉店≪焼肉ドラゴン≫に集う人々の人間模様を、生き生きと描き出した本作。2008年の初演では、開幕直後から口コミで大きな評判を呼び、東京・ソウル公演では連日スタンディングオベーションを巻き起こすなど、観客から熱狂的な支持を受けました。その年の日韓両国で数々の演劇賞を受賞し、2018年には鄭義信自身がメガホンを取り映画化もされた。
日韓の過去、現在、そして未来を、音楽を交えながら、おかしくも哀しく切なく描くこの物語は、2008年、2011年、2016年に続き、2025年に4度目の上演となり、今回の上演では、明日10月7日より新国立劇場 小劇場から幕を開け、その後11月に芸術の殿堂での韓国公演、そして福岡、富山での全国公演を経て、12月19日からは満を持して新国立劇場に凱旋する。凱旋公演の会場は、なんと中劇場! 初演から17年を経て、新たな歴史を刻む。
今回の上演を記念して、各ブランドとコラボしたオリジナルグッズを新国立劇場公演会場で販売決定!
江戸文化の町、日本橋堀留町の老舗『新江戸染 丸久商店』とのコラボで、作中の印象深いアイテムやトタン屋根をあしらったオリジナルのレトロ風デザインの≪手ぬぐい≫。
そして、『焼肉ドラゴン』をイメージしたオリジナルラベルの国産クラフト生マッコリ≪White Monday≫。
大阪西区にスペースを構える多国籍生活雑貨店≪SENTRAL STORE≫とのコラボレーションで製作された≪オリジナルキーホルダー≫など魅力的な商品が揃った。
さらには、観劇体験をより豊かにする韓国フードも販売! 韓国伝統家庭料理レストラン≪妻家房≫の韓国惣菜の軽食セットをキッチンからの作りたてで提供。他、韓国メーカーのグッズや雑貨も多数取り揃えられている。
ぜひ、劇場でご観劇に加え、作品をモチーフにしたオリジナルグッズや、作品世界と同じ食に触れ、『焼肉ドラゴン』の世界をより深く味わってみよう!
【ものがたり】
万国博覧会が催された 1970(昭和 45)年、関西地方都市。高度経済成長に浮かれる時代の片隅で、焼肉屋『焼肉ドラゴン』の赤提灯が今夜も灯る。店主・金 龍吉は、太平洋戦争で左腕を失ったが、それを苦にするふうでもなく淡々と生きている。家族は、先妻との間にもうけた二人の娘・静花と梨花、後妻・英順とその連れ子・美花、そして、英順との間に授かった一人息子の時生……ちょっとちぐはぐな家族と、滑稽な客たちで、今夜も『焼肉ドラゴン』は賑々しい。ささいなことで泣いたり、いがみあったり、笑いあったり……。そんな中、「焼肉ドラゴン」にも、しだいに時代の波が押し寄せてくる。
公演概要【公演タイトル】日韓国交正常化 60 周年記念公演『焼肉ドラゴン』
【公演日程】
[小劇場] 2025年10月7日[火]~27日[月]
[中劇場] 2025年12月19日[金]~21日[日] <凱旋公演>
【会場】新国立劇場
【作・演出】鄭義信
【出演】千葉哲也、村川絵梨、智順、櫻井章喜、朴 勝哲、崔 在哲、石原由宇、北野秀気、松永玲子、イ・ヨンソク、コ・スヒ、パク・スヨン、キム・ムンシク、チョン・スヨン
【芸術監督】小川絵梨子
【主催】新国立劇場
詳細はこちら⇒日韓国交正常化60周年記念公演『焼肉ドラゴン』
記事提供元:キネマ旬報WEB
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