惜敗で勝者を祝福「琴音さんナイスプレー!」 佐久間朱莉は満点ゴルフで“女王への差”を323ptに
<日本女子オープン 最終日◇5日◇チェリーヒルズゴルフクラブ(兵庫県)◇6616ヤード・パー72>
首位と5打差の8位からスタートした佐久間朱莉は、怒とうの猛追で優勝争いを盛り上げた。最後は優勝した堀琴音に2打及ばなかったが、7バーディでボギーなしの「65」。「ほぼ100点」という一日を過ごし、トータル17アンダーの2位で日本一決定戦を終えた。
「早いうちに5打伸ばしてトップに追いつく」というのがスタート時の目標。その思惑通り、前半だけで5つのバーディを奪った。「ひさしぶりにパターも長いのが入ったし、最後まで集中を切らさずプレーできました」。最終18番パー5では、残り206ヤードの2打目で3番ウッドを握り、「プレッシャーをかけたかった」と果敢にイーグルを狙った。これは、グリーン手前で失速しあわや池へ…という一打になったが、優勝への執念を最後まで見せ続けた。
会心のラウンドを続けたうえでの敗戦ということもあって、その表情はすっきりとしている。勝者の堀を「初日から4日間通じていいゴルフをした。琴音さん、ナイスプレーです!」と祝福。「(70と)伸び悩んだ2日目を悔やむだけです」と、ほほ笑んだ。
現在メルセデス・ランキング(MR)1位に立つが、6月末の「アース・モンダミンカップ」で今季3勝目を挙げて以降、勝利からは見放されている。さらに先週は予選落ち。気が付くと、2位の神谷そらをはじめ後続に差を詰められていた。しかし、今回メジャー大会での2位で240ptを加算。「3日間大会の優勝(200pt)よりも多いし…ラッキー!」と、明るく、かわいらしいリアクションで喜んだ。MR2位の神谷そらも大会4位で112.8ptを上積みしたが、その差を323.59ptに広げた。
「ここ最近、ショットが課題だったけど、メジャーでいいプレーができたので、残り試合でもこれを継続したい」。今季も残り8試合。懸念材料に明るい光も差した今、さらにそのリードを広げたい。(文・間宮輝憲)
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