日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『レッド・ツェッペリン:ビカミング』をレビュー!
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが新作映画をレビューする『高橋ヨシキのニュー・シネマ・インフェルノ』。「レッド・ツェッペリン」メンバーが初公認のドキュメンタリー。* * *『レッド・ツェッペリン:ビカミング』
評点:★3点(5点満点)
©2025 PARADISE PICTURES LTD.「世界に飛び出して、駆け続ける」ことの重要さ
評点:★3点(5点満点)

©2025 PARADISE PICTURES LTD.「世界に飛び出して、駆け続ける」ことの重要さ
『レッド・ツェッペリンになるとき』という原題が示すように、1968年から1969年にかけて「レッド・ツェッペリン」というバンドが形作られ、最初の2枚のアルバムならびにアメリカとイギリスでのツアーを通じて爆発的な人気を博すようになった経緯を描くドキュメンタリー映画である。
メンバー全員のインタビュー映像もふんだんに用いられており(早逝したドラムのジョン・ボーナムだけは生前の録音音声)、それぞれの生い立ちや多彩で豊かな音楽的なルーツを知ることもできる。
が、本作が胸を打つのは、メンバーが口々に「世界に飛び出ていって、自分に何ができるのか試そうと思った」、あるいは「今、これをやらないでどうするんだ、と思った」と断言するところだ。
世界一売れたバンドの面々がそう言うのは当たり前のように感じられるかもしれないが、たとえ無惨な失敗に終わるとしても人間は「世界に飛び出していって、自分に何ができるのか」試すべきだからである。
自分の下した選択が失敗に終わっても、それは納得できる。しかし選択を他者に委ねていたら、人生自体が始まらないからだ。飛び出して、駆け続けることがいかに重要か、本作はそのことを教えてくれる。
STORY:1969年のデビューで世界を熱狂させ、ロックシーンに革命を起こしたレッド・ツェッペリン。メンバーの家族写真やプライベート映像、初期のライブ映像など貴重なアーカイブと共に、オリジナルメンバー自らがバンドの歴史を語る
監督:バーナード・マクマホン
出演:ジミー・ペイジほか
上映時間:122分
全国公開中
記事提供元:週プレNEWS
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