渋野日向子は“+14”で週末行きならず 乱調の2日間に「何もかもが足りない…」
<AIG女子オープン 2日目◇23日◇セント・アンドリュース・オールドC(スコットランド)◇6784ヤード・パー72>
初日に「80」を叩き“聖地”セント・アンドリュースの洗礼を浴びた渋野日向子。巻き返しを図る2日目だったが負の連鎖は止まらず、1バーディ・7ボギーの「78」。トータル14オーバー・140位タイで予選落ちした。
苦しい2日間を戦い絞り出した言葉は「何もかもが足りない…」。出だしの1番でセカンドを1メートル弱につけるベタピンショットでバーディ発進を決め、きょうこそは…という雰囲気もあった。しかし2番から3連続ボギーとすると、以降も立て直せずボギーを重ねていくことに。「パットが入らず、流れも来なかった」。2日目は「37」パットを要したグリーン上で特に苦戦した。
ただ「ショットもよくなかった」とも話す。リンクス特有のフェアウェイのアンジュレーションに対し「ショットに自信が無かった分、傾斜の対応なども、すごく難しく感じた」。今年の「全米女子オープン」で2位、「KPMG全米女子プロ選手権」でも7位に入り、つかみかけていたショットだったが「それが持続しなかった」。そして、セント・アンドリュース開催という今まで以上に特別な思いで臨んだ全英の結果は「ここまでだと思っていなかった」と肩を落とすものになった。
先週行われた「ISPS HANDA スコティッシュ女子オープン」を、左の股関節からでん部の痛みを発症し棄権していた。ただ「治療したのでほぼゼロ。そこを気にすることはなかった」と、その影響については否定する。 この2日間の乱調 の原因については 「自分の調整不足、準備不足だった」という部分に求める。
「やらなければいけないこと、考えないといけないことがたくさんある。毎回、課題ができることはいいことなのでしっかり練習できたら」。今季のメジャー最終戦は悔しい結果に終わったが、次なる戦いへ前を向いて進んでいく。(文・齊藤啓介)
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