「こっち取れたら向こうに行く」53歳・横田真一が目指す“日本シニア”と “欧州シニア”の来季シード権
<コマツオープン 初日◇2日◇小松カントリークラブ(石川県)◇6958ヤード・パー72>
1月に行われた欧州レジェンズツアー(欧州シニアツアー)の「Qスクールファイナルステージ」(最終予選会)をトップ通過し、2025年シーズンの出場資格を獲得した横田真一。今季はここまで欧州で11試合を戦っている。今週は日本のシニアツアー「コマツオープン」に出場。初日は5バーディ・ボギーなしの「67」で回り、5アンダー・5位タイと好スタートを切った。
欧州シニアで来季のシード権獲得が約束されるのはポイントランキング上位20位。横田は現在同ランキング56位で、かなりの開きがある。「向こうは前年度のポイントランキングでも出場権が降りてくるので、40位以内に入っていれば、だいたい出られるんです。事実上のシードは40位って感じかな。だから頑張らないといけない」。
“40位以内”といっても、これから出る試合でトップ10の成績が必要になる。横田の最高成績は中国で行われた「レインウッド・レジェンズ選手権」の11位タイ。初めての国、初めてのコースが多く、なかなか上位に顔を出せていないのが現状だ。
当然、日本からの旅費を考えると赤字。「賞金だけでやろうと思ったら損益分岐点はランキング20位。それで2100万円くらいでトントン」だという。続けて「お金はかかるけど、楽しいです。僕のスポンサーさんが応援してくれて、そういう支えがあるから出られています。そうじゃないと、とても、とてもヨーロッパなんか」と語る。
いま、横田を悩ませているのはスケジュール。欧州に専念できれば残りシーズンの4試合に出場できるが、日本のシニアも賞金シード圏外にいる。来季の出場権が得られるのは賞金ランキング30位まで。横田は現在34位(371万9416円)で、昨年の30位に入った飯島宏明の獲得賞金(558万7269円)には、およそ200万円足りない。今大会で単独7位以内に入ると200万円以上が加算され、賞金シードに確定ランプが点く。
横田が狙うのは、もちろん欧州と日本の両シード取り。「こっちを取れたら向こうに行くし、こっちが取れなかったらこっちに出るし。そうなると欧州はあと2試合。かぶっている試合もある。どっちを選ぶかはこれからです」。上位で初日を終えた今週でシードを決めてしまいたいと考えている。
どちらのシードも落とす可能性がある状況にも「非常に重要な局面です」と53歳は楽しんでいる。「今週頑張って上位にいけば、賞金ランキングに大きく加算できるし、張り切っていますよ」。まずは目の前の試合に集中して、日本のシードを取りにいく。
【横田真一 欧州レジェンズツアー今季成績】
■ステイシュア・マルベーリャ・レジェンズ(スペイン) 3オーバー・41位タイ
■バルバトス・レジェンズ(バルバドス) 9オーバー・47位タイ
■OFX アイルランド・レジェンズ(アイルランド) 12オーバー・56位タイ
■コスタ・ナバリノ レジェンズ・ツアー・トロフィー(ギリシャ) 2アンダー・26位タイ
■レインウッド・レジェンズ選手権(中国) 5アンダー・11位タイ
■スイスシニアオープン(スイス) 4アンダー・33位タイ
■ISPSハンダシニアオープン(イングランド) 4オーバー・予選落ち
■ステイシュアPGAシニア選手権(スコットランド) 16オーバー・予選落ち
■グラス・アンド・カンパニー イングランド・レジェンズ(イングランド) イーブンパー・36位タイ
■ブラックデザート 北アイルランド・レジェンズ(北アイルランド) 15オーバー・57位タイ
■ヨーロッパ・レジェンズ・カップ(スペイン) 1アンダー・32位タイ
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