井上尚弥vsムロジョン、決戦の地・名古屋IGアリーナの知られざる舞台裏とは──。『THE DAY~勝負の日~』第2話

『THE DAY~勝負の日~』
スポーツのリアリティを完全時系列で描き出す、新感覚のドキュメンタリー『THE DAY~勝負の日~』第2話が、映像配信サービス「Lemino(レミノ)」で配信された。選手や関係者など、すべての出来事がリアルタイムで進行していく様を複数台のカメラが、スポーツの奥深さ、そして、アスリートをめぐる物語を描き出す。
すべてが“世界基準”のアリーナが誕生
2025年9月14日、名古屋のIGアリーナで行われた「4団体統一世界スーパー・バンタム級タイトルマッチ」。プロ30戦無敗という圧倒的な実力を誇る井上尚弥の対戦相手は、オリンピックのメダリストでありWBAスーパー・バンタム級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ。井上にとってキャリア最大の強敵となるムロジョンとの戦いに、この日、世界中の期待と緊張が1つのリングに集まった。
会場となる名古屋IGアリーナはもともと老朽化した体育館だった。構想から完成まで10年を要し、今年7月に最新鋭の設備を備えた国内最大級のグローバルアリーナが誕生。座席や映像、音響から照明まですべてが世界基準の作りとなっている。
試合開始の14時間前、番組スタッフは施設運営責任者である崎原徹に同行した。早朝から崎原の業務は多忙を極めており、機材車両の停車位置を1台ずつ確認し、生配信を担う技術チームとの連携も欠かせない。1日に万歩計が2万歩はゆうに超えるという崎原は、関わるすべての人に危険が及ばぬよう、細部にまで神経を張り巡らせアリーナ中を歩き続ける。
試合開始まで10時間30分。この日の実況を務めるのは経験豊富なアナウンサーの赤平大。試合前に赤平は会場内に入り、どこに何があるかを確認する。最新鋭の設備や会場規模の大きさに「さすがIGアリーナですね」と、赤平は思わず感嘆の声を漏らしつつ「僕らってリングサイドをよく走る」のだと言い、会場によって立ち回りが異なることを説明した。
選手だけでなく、アリーナの施設運営責任者や実況者など、多くの人々の尽力によって完成する舞台。このほか、井上選手を誰よりもそばで支える大橋ボクシングジム会長の大橋秀行や、スーパーバンタム級の元世界王者である解説担当の長谷川穂積など、舞台裏のさまざまな物語を引き続き番組内で紹介する。
【制作・編集:All About編集部】
記事提供元:Lemino ニュース
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