開幕前日の“作戦”が奏功「いい経験になりました」 菅楓華が2週連続Vへ20cmのスーパーショット締め
<日本女子オープン 初日◇2日◇チェリーヒルズゴルフクラブ(兵庫県)◇6616ヤード・パー72>
先週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」でツアー初優勝を挙げた菅楓華が、5アンダーの好発進。現在、首位とは2打差で、いい位置から2週連続優勝を目指していく。
10番からスタートすると、「特に後半はショットが良くて、お先のパットも打てた。ピンチもなく、いいプレーでした」とバックナインで4つ伸ばした。初日は前方ティを使用し、501ヤードに設定された3番パー5で、残り60ヤードから70センチにつけてバーディを奪取。続く4番パー4では157ヤードが残った2打目を50センチにつけて、連続でスコアを伸ばした。
8番でも奥1メートルのチャンスをものにすると、上がりの9番では118ヤードをピッチングウェッジで20センチにつけるスーパーショット締め。この要因については、「距離がドンピシャで、全部フルショットできました」という点をあげる。番手間、いわゆるビトゥイーンのショットもなく、それが足取りを軽くした。
開幕前は、初優勝の疲れを残したまま兵庫入り。ただ今大会は火曜日にプロアマが行われたため、その日程を利用し、開幕前日はラウンドをせず、練習のみと軽めの調整。午後1時にコースを後にすると、1時間ほどの昼寝を挟んで、買い物や焼き鳥を食べた夕飯などでリフレッシュできた。
「朝起きた時、元気だったので正解でした。体を休めることも大事。いい経験になりました」。この作戦が見事的中。毎週、試合が続くプロとしての処世術を、身を持って学ぶ週にもなっている。
今週は8ホールで日替わりティが使用される。初日は、そのうち5ホールが短い設定だった。「距離が短いところでバーディを取らないと。あすもその感じで」。伸ばし合いの様相を呈している今年の女子オープン。優勝を目指すためには、取りこぼしは決して許されない。
「初日が課題なので、60台を出せたことは大きい。いい流れでいけそう」。1988年のツアー制度施行後、初優勝から連勝を挙げた選手は、昨年の竹田麗央や22年の岩井千怜ら女子ツアーで過去4人いるが、メジャーでそれを達成したケースはない。ここは高校生の時に大会でプレーしたコースで、それもアドバンテージになる。「きょうは昼寝はせず、練習します!」。元気に2日目への調整へ向かった。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。