横峯さくらがリランキング突破ならず 金田久美子は終盤戦へ“現実路線”?
<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終日◇28日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6590ヤード・パー72>
今大会をもって、国内女子ツアーの『第2回リランキング』争いが終了した。このリランキングで30位前後に入った選手は、今シーズン残り6試合(日本女子オープン、TOTOジャパンクラシック、JLPGAツアーチャンピオンシップリコー杯を除く)に出場できる見込みだが、ベテランの横峯さくら、金田久美子は厳しい立場となった。
通算23勝を誇る横峯は、リランキング46位(66.57pt)で今大会を迎えていた。ボーダーラインに浮上するには単独5位以上が必要という厳しい条件だったが、結果は44位に終わり、リランキングは43位にとどまった。
最終日は、5バーディ・6ボギー・1ダブルボギーの「75」でラウンド。「フェアウェイに行かず、ピンを狙えなかった」。初日からフェアウェイキープに苦しみ、最終日も50%(7/14)にとどまった。結果としてパーオン率も下がり、3日間を通してワーストの50%(9/18)。2戦連続で決勝には進んでいるが、「上位を目指したいし、優勝を目指している」と現状に満足する様子はない。
現在メルセデス・ランキング(以下MR)で99位につける横峯。シードが与えられるのは同ランキング50位までであり、ここからが正念場だ。今はQTのことは考えず、まずはレギュラーツアーでの出場機会を全力でつかみにいく構え。
今後については未定だが、「ほとんどの試合」のマンデートーナメントに挑戦する意向を示している。さらに推薦出場の上限にも達していないため、その枠を通じての本戦出場も狙う。
また、通算2勝の金田は今大会で39位に入って4.86ptを加算。リランキング37位に浮上した。
「下手でした」と、最終日のラウンドには悔しさをにじませた。以前から首の痛みに悩まされていたが、2週前の「ソニー 日本女子プロ選手権」で一気に悪化。第2ラウンドの9ホール終了後に棄権するなど、ここ最近はケガと向き合いながらの戦いが続いている。
「(リランキングを)上げたかった」と語る金田。ボーダーライン浮上には20pt以上が必要だったが、そこには届かなかった。ただし、2週後には所属先が主催する「スタンレーレディスホンダ」が控えており、限定的ながらも出場機会はあると見られる。
今後については「(MR)70位以内」を掲げた。現在、金田のMRは92位。ファイナルQTの出場資格が付与される『MR56位~70位』を現実的な目標に据えた。「来年はいい位置で」。もちろんシード獲得を諦めてはいないが、現状でできるベストを尽くしていく。
翌週は国内メジャー第3戦「日本女子オープン」が開催される。4日間大会の公式戦は、3日間大会に比べて2倍のポイントが与えられる。ここからは“来季の職場”をかけたシード争いが本格化していく。(文・齊藤啓介)
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