第2回リランキング突破へ正念場 師匠・山崎千佳代セッティングの大洗を攻略「絶妙でした」
<ソニー 日本女子プロ選手権 初日◇11日◇大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)◇6840ヤード・パー72>
現在の暫定リランキングは32位。シーズン終盤に向けて突破圏内に浮上したい森井あやめが、女子プロNo.1決定戦で奮闘している。第1ラウンドは雷雲接近でサスペンデッドとなったが、3バーディ・ボギーなしの「69」でギリギリホールアウト。上位で2日目に進んだ。
フェアウェイキープ率は第1ラウンドで唯一の100%。パーオン率は88.8%(16/18)と持ち味を存分に発揮した。「ショットが良かったです。難しいコースの方が自分に合うかなと思っていたけど、上出来すぎるかな(笑)」。今季のフェアウェイキープ率は75.4464%で4位につけており、ここは胸を張れる部分だ。
好スコアのラストピースはパッティングだった。大会開幕前日、「今年から」指導を受けるパッティングコーチ・平田智氏に見てもらった。「ほかの選手にも教えている方。15分くらいのスキマを狙って“お願いします”って。ちょっと立てて近づいたら、出球が落ち着きました」。手元を吊るようにしてボールの近くに立つことで、右に左にと荒れていた打ち出しが安定。苦手なスライスラインのイメージも良くなり、きょうはスライスのバーディパットを2つ決めた。
さらに練習日には、ツアー通算8勝を誇る師匠・山崎千佳代にラウンドを見てもらった。山崎は大会のセッティングも担当。ティショットの狙い方など、マネジメント面で助言をもらった。第1ラウンドのピンポジションは「絶妙でした」とニコリ。「まだ難しいところに切ってなさそうやったんで…。でももう少し(距離を)短くしてほしい」と話し、残り3日間も攻略を図る。
2週間後の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」(宮城・利府ゴルフ倶楽部)終了時に、第2回リランキングが実施される。終盤戦にフル出場できる目安は上位30~35位以内とされていて、いまボーダーラインにいる。「目標はシード権。第2回リランキングもまだ突破できる順位じゃないので、ここは大事だなと思っていました。上位に行きたいです」。2人の先生の教えを胸に、好成績を目指す。(文・笠井あかり)
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