災害情報「テレビ一択」の高齢者が多数派!離れて暮らす親に伝えたい“複数手段”の重要性
今年に入ってから大雨や台風による被害、山林火災といった自然災害が発生しています。自然災害はいつ起きてもおかしくないからこそ、災害情報をいち早く入手することが重要です。特にデジタルに不慣れだと言われる高齢者は、どのように情報を得ているのでしょうか。モバイル社会研究所は、2024年11月に、60歳~79歳の高齢者3,375人を対象に災害情報の取得手段を調査。離れて暮らす両親や祖父母の情報収集の手段や防災意識は、どうなっているのでしょうか。

災害情報の収集は「テレビ」が圧倒的多数

在宅中に大雨や台風などで被害が予想される場合、高齢者がどのような手段で情報を得ているか尋ねたところ、9割が「テレビ」と回答しました。そのほか「防災無線」が42.6%、「エリアメール」が42.1%、「Web閲覧」が41.8%、「新聞」が41.3%という結果になりました。

また「多様な手段」「複数のICTと複数の公的」「人伝」「複数のメディア」「テレビ中心」の5つにグループを分けて分析してみると、「多様な手段」が12.1%、「複数のICTと複数の公的」が18.4%いることから、テレビの情報を中心にWebやアプリ、メール、ラジオ、新聞、防災無線など、さまざまなメディアを組み合わせて情報を得ていることがうかがえます。テレビのみよりも、情報を得る手段が多いほど防災に関する知識や備えなどの防災リテラシーが高い可能性があります。
70代男性は「メディア」、女性は「公的・人的」がやや多い傾向に

在宅中、大雨や台風などの災害情報を得る手段として最も重視する方法は、60代・70代ともやはり「テレビ」が半数ほどで最多となりました。60代では男女の差はあまりなく、70代男性はメディアが若干多く、女性では友人・知人などの「公的・人的」がやや多い傾向が見られました。
災害弱者になりやすいといわれる高齢者にとって、情報収集の手段を増やしておくことは生死を左右するほど重要です。離れて暮らす両親や祖父母がいる家族は、日頃からコミュニケーションを取り、万が一に備えていくつかの情報手段を確保できるように伝えておくのが良いでしょう。あわせて避難場所の確認や水・食事の備蓄、常備薬の備蓄など一緒に確認する機会を設けておきましょう。
出典:【モバイル社会研究所】
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記事提供元:スマホライフPLUS
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