小田急「ロマンスカーミュージアム」完全ガイド!海老名で1日遊べる人気スポットの見どころ・アクセス・料金・カフェ・巨大ジオラマなど徹底解説
小田急線の海老名駅直結で「“こども”も“おとな”も楽しめる」をコンセプトにした小田急の「ロマンスカーミュージアム(ROMANCECAR MUSEUM)」。2021年4月にオープンした屋内常設展示施設ですが、ただ歴代のロマンスカー車両が展示されているだけの施設ではありません。小田急電鉄約100年の歴史に触れ、新宿から箱根までの沿線を再現した圧巻の巨大ジオラマに心奪われ、運転体験を行い、子どもたちが夢中になれる遊び場も充実した、一日中楽しめる人気のおでかけスポットです。
この記事では、そんなロマンスカーミュージアムの魅力を余すところなくお伝えする完全ガイドとして、各フロアの見どころからアクセス、料金、限定グッズやカフェ情報まで、お出かけ前に知りたい情報を徹底的にご紹介します。
「ロマンスカーミュージアム」アクセスと基本情報
ロマンスカーミュージアムは、小田急線・相鉄線・JR相模線の3路線が乗り入れる「海老名駅」に隣接しており、アクセスは抜群です。小田急線海老名駅とJR線海老名駅の間に位置します。
海老名駅は、小田急線新宿駅から最速37分、小田急線小田原駅から最速30分相鉄線横浜駅から約30分と、都心からも横浜方面からもアクセスしやすく、気軽に遊びに行けます。
オープン当初は事前予約制でしたが、現在は団体の場合を除き、予約なしで入館が可能です。
【ロマンスカーミュージアム概要】
住所:神奈川県海老名市めぐみ町1-3
営業時間:10:00~17:00
定休日:火曜日(※季節により変動する場合あり)
入館料:大人(中学生以上)900円、子ども(小学生)400円、幼児(3歳以上)100円
※一部の体験型コンテンツは、入館料の他に利用料金が必要

駅の東側には「ビナウォーク」が、ロマンスカーミュージアムがある西側には「ViNA GARDENS」その先には「ららぽーと海老名」もあり、ロマンスカーミュージアムを楽しんだ後は買い物や飲食も楽しみやすいエリアです。
ちなみに、ビナウォーク内には鉄道模型店「ポポンデッタ with 小田急トレインギャラリー」があり、鉄道グッズの販売はもちろん、鉄道模型(Nゲージ)を走らせることができる、全長約48メートルの大型ジオラマがあり、鉄道史料などの展示スペースも併設しています。ロマンスカーミュージアムとセットで足を運ぶのも良さそうです。
ミュージアム内の見どころを一挙公開!
ロマンスカーミュージアムは屋上を入れて3階建て。1階には「ヒストリーシアター」と「ロマンスカーギャラリー」、2階には「ジオラマパーク」「キッズロマンスカーパーク」があり、4つのエリアに分かれています。それぞれの見どころを紹介しましょう。
1階、ロマンスカーの歴史に触れる
1階「ヒストリーシアター」
小田急電鉄の前身、小田原急行鉄道が開業したのは、1927年のこと。「ヒストリーシアター」には、100年近く前の開業時に運行を開始した車両「モハ1」が展示されています。
車内に入ることはできませんが、内装に木材を使用したクラシックな車内を覗くことができます。
ここでは、小田急電鉄とロマンスカーの歴史を5分弱のショートムービーで上映。当時の沿線の街並みや、歴代ロマンスカーの様子を、写真と映像で見ることができます。
1階「ロマンスカーギャラリー」
その名の通り、歴代のロマンスカーがずらりと並ぶ「ロマンスカーギャラリー」。まるで検車庫のような空間に、引退した5車種が常設展示されています。手前には、アーチドアが印象的な初代ロマンスカー「SE(3000形)」をはじめ、小田急線で初めて展望席と2階の運転席を導入した「NSE(3100形)」や38年の長きにわたり運用されていた「LSE(7000形)」が、奥には「HiSE(10000形)」の先頭車と2階建て構造の客席が特徴の「RSE(20000形)」が配置されていて、圧巻の光景です。
一部車両は、実際に内部へ入って見学することができます。なかでも床面が高いハイデッカー構造を採用した「HiSE(10000形)」は、最新のGSE(70000形)と同様、上部に運転室があるため、はしごが収納されている天井の蓋を見ることができます。もちろん、座席に座って展望席の眺めを体感することも可能。見て、座って、当時の乗り心地を確かめてみてください。
2階、見て、遊んで、体験する
2階「ジオラマパーク」
「ジオラマパーク」では、新宿から箱根までの⼩⽥原線沿線が、約190平方メートルの巨大な鉄道ジオラマにより再現されています。既に引退した車両から最新の車両まで10車種のロマンスカーと5車種の通勤車両が駆け抜ける様子は圧巻。早朝から深夜まで「小田急沿線の1日」を約30分で見ることができ、夜景モードになると星空が広がる演出も。刻々と変わる街の表情は、いつまでも観ていられそうです。
プロジェクションマッピングとオリジナルソングによる演出「時間と距離のロマンス」も見どころ。また、本物の運転台で、ジオラマ内のGSE(70000形)と江ノ電(500形)の模型車両を走らせる有料体験もできます。
2階「キッズロマンスカーパーク」
ロマンスカーをテーマとした子どもの遊び場「キッズロマンスカーパーク」。木でできたロマンスカーの「てんぼうせき」は記念撮影にぴったり。2階は「ロマンスカーアスレチック」になっていて、ネット遊具やすべり台、ボルダリングなどで遊べます。
パーク中央は「こうさくしつ」。紙でできた小さなまちに、ペーパークラフトのロマンスカーを走らせることができます。
「インタラクティブアート “電車とつくるまち”」は、壁に手をかざすと、その場所に線路が現れ、電車が走り出す仕組み。非接触型で、手の動きに合わせて風景が変わっていき、たくさんの街ができていきます。
最新の体験型コンテンツ「ロマンスカーシミュレーター Lite」は、運転席風のブースで運転の疑似体験ができます。運転区間や難易度を選択して楽しみましょう。
【参考】もっと気軽に「現役ロマンスカー」を運転してみたい 神奈川県海老名市のミュージアムに「新型」シミュレーター導入 https://tetsudo-ch.com/12998144.html
※「ロマンスカーアスレチック」「こうさくしつ」「ロマンスカーシミュレーター Lite」などの体験型コンテンツは有料のため、入館料とは別に利用料金がかかります。
【屋上・カフェ・ショップ】旅の思い出を
3階「ステーションビューテラス」
屋上は「ステーションビューテラス」として開放されています。展示を楽しんだ後はここで、海老名駅を通過するロマンスカーや通勤車両を眺め、撮影できます。掲示されたロマンスカーの時刻表をもとに、ベンチに座ってお目当ての車両が到着するのを待ちましょう。運が良ければ、海老名検車区から出てくる車両を見ることができるかもしれません。
2階ミュージアムショップ「TRAINS」
ミュージアムショップ「TRAINS(トレインズ)」の店内は、ロマンスカーにちなんだ「バーミリオンオレンジ」で明るくポップな印象。小田急電鉄に関するさまざまなグッズを購入できます。ミュージアム限定商品は、お土産に最適です。
3階ミュージアムカフェ「ビナキッチン」



ミュージアムを一通り楽しんだら、ビナキッチンで一休み。メニューは定番ナポリタンやオムライス、ビーフハヤシライスなど、レトロな喫茶店の定番メニューが勢揃い。メロンクリームソーダやプリンアラモードもあります。おすすめは、GSEの電車型弁当箱がかわいい「GSE BOX」。唐揚げやフライドポテト、ミートボール、タコさんウインナーといった子どもに人気のおかずが詰め込まれていて、ミニドリンクとデザート付き。食べ終わった弁当箱は持ち帰りが可能。家に帰ってからも楽しめます。
歴代の名車に胸を躍らせ、巨大ジオラマに夢中になり、子どもたちの歓声が響き渡る。ロマンスカーミュージアムは、鉄道ファンだけでなく、ファミリーやカップル、誰にとっても新しい発見と楽しみに満ちた場所です。
海老名駅の目の前にあるので都心からのアクセスも良く、周辺には商業施設も充実しているため、一日を通して楽しむことができます。ロマンスカーファンや電車好きなお子さまはもちろん、鉄道のことをよく知らない人でも楽しく遊んで学べますので、「まだ行ったことがない」という人は、この機会に遊びに行ってみてはいかがでしょうか。
※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成しています。最新情報は公式サイトなどでご確認ください。
(写真:小田急電鉄)
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記事提供元:鉄道チャンネル
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