準決勝進出を懸けた“後半”の90分間がキックオフ。初戦で敗れた広島、神戸はホームで逆転劇を狙う【2025JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝第2戦プレビュー】
JリーグYBCルヴァンカッププライムステージ準々決勝第2戦が7日、各地で開催。3日に行われた第1戦から中3日でのゲーム。いよいよセミファイナルに進出する4チームが決定する。
三協フロンテア柏スタジアムでは、柏レイソルと横浜F・マリノスが対戦する。
日産スタジアムでの第1戦は、アウェイに乗り込んだ柏が先勝。優勝争いを繰り広げるリーグ戦の勢いをカップ戦にもしっかりとつなげ、4つのゴールを奪うことに成功する。18分にジエゴが先制点を挙げると、後半はゴールラッシュを披露。53分に瀬川祐輔がPKを沈め、70分と90+8分に垣田裕暉が連続ゴール。横浜FMの反撃を1点に抑え、大きなアドバンテージを持ち帰ることに成功した。第2戦をホームでできることを考えても、絶対的に有利な立場にいる。第1戦と同じくアグレッシブに戦い、自分たちで準決勝進出を決めたいところだ。反対にリーグ戦での残留争いと並行してカップ戦を戦う横浜FMにとっては、難しい位置付けのゲームとなるが、早い時間帯に1点を返せば展開は分からないはず。トリコロールに意地を見せたいゲームとなる。
Uvanceとどろきスタジアム By Fujitsuでは、川崎フロンターレと浦和レッズが激突する。
埼玉スタジアムでの第1戦は、お互いに譲らず1-1のドロー。前半はリーグ戦から大きくメンバーを入れ替えた浦和がペースを握って22分に先制。右サイドバック関根貴大のロングフィードに中島翔哉が抜け出してゴールネットを揺らした。ただ、後半に入って川崎Fが少しずつペースを握り返し、90+5分に追い付く。伊藤達哉が公式戦4戦連発となる同点ゴールを決めてタイムアップを迎えた。
迎える第2戦は、どちらのチームにとっても“勝てばいい”というシチュエーションでのゲームとなるだけに、シンプルで分かりやすい反面、試合の入り方が堅くなることも予想される。そうなると、やはりカギになるのは先制点。第1戦でピッチに立たなかったエリソン、小森飛絢という両ストライカーに注目だ。
エディオンピースウイング広島では、サンフレッチェ広島と湘南ベルマーレが相まみえる。
レモンガススタジアム平塚での第1戦は、白熱のシーソーゲームとなった。先手を奪ったのはアウェイの広島で15分に加藤陸次樹のゴールで先制するが、ホームの湘南は41分に鈴木章斗、49分に奥埜博亮がゴールを決めて逆転。それでも広島が86分に木下康介が同点ゴールを奪って追い付く。ただ、撃ち合いはこのままでは終わらず、後半アディショナルタイムに湘南が決勝点。二田理央が値千金のゴールを決め、湘南が一歩前に出る形で“前半”の90分間を折り返した。
広島にとっては1点差で迎える“後半”、ビハインドを追う立場ではありながら絶対的なホームで戦えるアドバンテージがある。まずは追い付くことができれば、十分に逆転可能なスコアであることは言うまでもない。対して湘南は、リードを得ていることで受け身に回らないことが大切になる。先にもう1点奪えれば一気に優位に立てるだけに、ゲームの入りを大事にして戦いたい。
ノエビアスタジアム神戸では、ヴィッセル神戸と横浜FCが顔を合わせる。
ニッパツ三ツ沢球技場での第1戦は、ホームの横浜FCが見事な勝利を挙げる。両チームともリーグ戦から大きく先発を入れ替えた中でのゲームであったが、後半に入ってスコアが動く。横浜FCで唯一、リーグ戦から継続して先発出場していたジョアン・パウロが50分に先制点を決めると、58分には小倉陽太が2点目。2点のリードを奪って第1戦を終えることに成功した。
神戸としてはホームで2点を追い掛ける状況。スケジュールを考えても、第1戦を欠場した大迫勇也や武藤嘉紀が登場する可能性が高い。ひっくり返すのが簡単なスコアではないが、決して不可能なスコアでないことも確か。前線には多士済々なタレントがそろうだけに、“次の1点”が勝負の分かれ目になりそうだ。
横浜FCからすれば、ホームでの2戦目で3点差をひっくり返す大逆転劇を演じたセレッソ大阪とのプレーオフラウンドの経験を逆の立場に立って活かしところ。状況に応じたゲーム運びは大事になるが、重心が下がり過ぎてしまうようだと神戸の爆発力に呑まれかねないだけに、強気な姿勢でピッチに立ちたい。
【制作・編集:Blue Star Productions】
記事提供元:Lemino ニュース
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