女子プロたち絶賛の“ズルいボール”をツアー会場で発見! 回転丸わかり?「練習でもコースでも生かせます」
今週の国内女子ツアー「ゴルフ5レディス」の会場に、普段コースでは見かけない“ツートンカラー”のボールが投入されていた。これがダンロップ(住友ゴム工業)が10月10日に一般販売を開始する、スコアアップにつながる便利アイテムだった。
見た目の特徴は、白と黄色が半々。一方から見ると普通の白球だが、それを反対から見ると完全にカラーボールだ。同社は今季はじめて、このボールを練習場に供給。さらに選手にも渡し、試す姿も見られた。
見た目も奇抜で置いてあった場所が場所だけに、“練習用ボールかな?”とも思ったのだが、実はこれプロも試合で愛用する『Z-STAR』シリーズとあって、もちろんコースでもその特長を発揮する。
このボールの前モデルを実際に試合で使用したことがあるという青木瀬令奈は、「パー3のグリーンで、タテのラインを目標に向けて打てて便利ですよ」と、その使い勝手のよさを実感するひとり。自らボールに線を書く選手も多いが、これはターゲットを定めるのに有効。ただ、このボールはツートンカラーになっているため、視認性は線よりも上がり「パターでタテに置いて、回転を確認するのにいいと思います。ヨコ回転になっている時には、意識して練習することもありますね」と、実戦→練習課題もスムーズに見つけられる。
今季1勝を挙げたルーキーの入谷響も、「シンプルに回転が見やすい」ことに大きなメリットを感じている。こちらもコース内で自らの手でボールをセットできるティショットを例に挙げ、「弾道や回転が見やすいし、これすごくいいですよ」と太鼓判を押した。さらに、「アプローチとか近いショットも回転がよく見えるし、もちろんパターも。これは便利ですね」と感心しきりといった様子だ。
プロ6年目の澁澤莉絵留は、アマチュアゴルファーの目線に立ち、「例えばティショットの時にこれを使うと、『ヒールに当たってるな』とかが分かりやすいと思います」と、活用法を“レクチャー”。かつて自分でボールに線を書いていた時には、「こういうボールがあったらいいなと思っていた」というだけに、まさに“かゆい所に手が届く”製品だったようだ。
ダンロップはこの『Z-STAR DIVIDE』、『Z-STAR XV DIVIDE』の発売にあたり、“見えるって、こんなにズルい。”というキャッチコピーを使用しているが、「確かに、これはズルいですね」と言って笑ったのがプロ8年目の吉本ここねだ。
「私も自分で書いた線を合わせてやっていますが、このボールは練習でもコースでも生かせます。(パター時に)しっかり順回転しているか見えますし、手書きの線よりも見えやすいですよね。練習もやりやすい」というのが、そのズルさの“根拠”のひとつだ。練習場でも気持ちよさそうに、このボールで快音を響かせていた。
もちろん“ズルい”とは言っても、コースで使用するのは規定的にもまったく問題なし。メリットのみを受けることができるというわけだ。今後、このツートンカラーのボールを使用する選手を見かける場面が増えるかも?
<ゴルフ情報ALBA Net>
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