廃校ホラーの種明かしが軽快に進むも、物語の核心はむしろ深まり「気になる」の声が続出<FOGDOG>

第5話はホラーコメディで展開する
平祐奈×丸山隆平がタッグを組む新感覚刑事ドラマ「FOGDOG」(読売テレビ)の第5話が8月18日にオンエアされた。未解決事件に挑む狗飼錐(平)と猿渡響(丸山)が、新たな仲間とともに“幽霊騒ぎ”の真相へ踏み込んだ。(以下、ネタバレを含みます)
異色バディが“霧”に挑む刑事サスペンス
本作は、人の顔を見分けられない相貌失認を抱える休職中の若手警察官と、破天荒な検挙率ナンバーワンの左遷刑事が、未解決の事件に挑む完全オリジナルサスペンス。BABEL LABEL のナカモトユウと澤口明宏、そして『絶メシロード season2』の名倉良祐が監督を務め、王道のバディものに心理戦と軽妙なやりとりを織り込んだ。
錐は“驚異的な記憶力”を武器にする23歳の休職中の警察官。相棒の猿渡は高い検挙率を誇る一方、暴力事件で左遷された“昭和気質”の熱血刑事。社会の主流から少しはみ出した2人だが、それぞれの長所で事件に挑む。

平祐奈”狗飼錐”は独自の感覚を武器に数々の未解決事件に挑む
“幽霊が出る”廃校でかつて起きたという転落死に挑む
再調査の対象は、6年前に元生徒・卯佐美愛子が校舎から転落死した事件。地元では「毎月18日の月命日に幽霊が現れる」という怪談が語り継がれてきた。そんな折、心霊系YouTuber・真神透(濱津隆之)から「幽霊を撮った」という手紙が“みかん部屋”へ届く。オカルト嫌いの猿渡は半信半疑ながら、錐の現地検証への熱に押され、真神の撮影ルートと時間帯をなぞって廃校に潜入。暗い廊下に反響する足音、軋む扉、揺れる懐中電灯の光が緊張と笑いを交互に呼び込み、三人はついに“幽霊”と対面する。

廃校への潜入捜査でついに“幽霊”と遭遇
更新される錐と猿渡の“相棒”の意義
物語の裏面では、錐の父・狗飼十四郎(山口馬木也)と、猿渡の元上司・鬼頭康臣(高橋克典)が谷中署で“名バディ”だった過去が明かされる。8年前に殉職した父の面影が不意に重なり、錐の胸に記憶が去来する。ホラーコメディのリズムに挿し込まれた錐と十四郎の回想が、現在の二人の距離感を鮮やかに更新した。

錐の父親・十四郎(山口馬木也)の人柄が垣間見える回想シーン
“幽霊”の正体が明らかになるも、ますます霧がかる事件の全容
暗闇に包まれたホラー展開のなか、幽霊に追いかけられ、情けない悲鳴を上げて腰を抜かす猿渡。「出た…本物や!」とコミカルに取り乱す様子と、そこへ駆け付けた錐の「待たせたな! 相棒!」という掛け合いに、スリルとコメディの緩急が出来上がる。猿渡が投げたバナナの皮で“幽霊”が転倒することで、その正体は一人の女性(中村ゆりか)だと判明する。幽霊騒ぎは人間の仕掛けだったという種明かしで今回は幕を下ろす。しかし彼女はなぜ“幽霊”を演じたのか。そもそもの転落死の真相は何なのか。事件の全容はますます霧に包まれ、次回への興味が強く引き出された。

猿渡響(丸山隆平)の投げたバナナで転倒し、正体が明らかになる“幽霊”
スピード展開と積み残された謎に視聴者の期待も高まる
放送直後のSNSには「オカルトYouTuber、あの映画の人だよね」「腰が抜けた猿渡かわいすぎ」「正体は分かったのに、むしろ先が気になる」といった声が並ぶ。スピード感ある種明かしと、なお積み残される謎。この“怖さより気になる”後味が、物語を次の段階へ押し進めた。
【制作・編集:WEBザテレビジョン編集部】

猿渡響(丸山隆平)は怖いものが苦手な様子

いまどきな若者・豹頭(八村倫太郎)は”みかん部屋”の一員

“幽霊”となって廃校を徘徊する女性(中村ゆりか)の動機とは
記事提供元:Lemino ニュース
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