FWキープ率20%上昇! 11戦ぶり予選通過の青木香奈子を支えた“ゴールド”シャフト「早く気が付けば良かった(笑)」
<ゴルフ5レディス 事前情報◇3日◇ゴルフ5カントリー オークビレッヂ(千葉県)◇6505ヤード・パー72>
先週の「ニトリレディス」で11試合ぶりの予選通過を果たし、21位タイに入った青木香奈子。「やっと光が見えた」と、秋の陣からの巻き返しを図る。
予選通過の要因はいくつかある。2戦前の「CAT Ladies」で予選落ち後に、キャディを務めた串田雅実氏と100ヤード以内のショットに時間を割き、自信を深めたこと。また、連戦で体重が2キロ減っていたが、「球のバラつきを抑えるため」に食事の量を増やし、1日2回プロテインを摂取するなどして3キロ増量。ショットの安定感につながったことも大きい。
特にドライバーのシャフトを替えたことは、目からウロコだった。先週の開幕前に藤倉コンポジットの『スピーダーNXブラック』から『スピーダーNXゴールド』にチェンジした。
フェードヒッターの青木は、時折出る左に曲がる逆球に悩まされていた。「シャフトはあまり替えたくなかった」と、プロテスト合格前から使うシャフトよりも、スイングに原因を求めていた。しかし、「トレーニングの効果と、夏場ということもあって振れるようになっていた」こともあり、思い切って変更したところ、見事にハマった。
「気持ちよく振れました。早く気がつけば良かった」と笑った青木。ニトリレディスでのフェアウェイキープ率は、今季最高となる73.21%を記録。フェアウェイから得意のアイアンショットでグリーンを捉える“易しいゴルフ”ができた。10試合連続予選落ちを喫した時のフェアウェイキープ率は54.64%で、20%近く改善された。
この日の練習ラウンドでも気持ち良くドライバーを振っていたが、「このコースはハザードがあったり、刻むところも多い。ドライバーだけでなく、他のクラブでもしっかりフェアウェイを捉えることが大切」と、ティショットの重要性を強調した。
ちなみに、同コースの17番パー3は「日本一あごの高いバンカー」とホームページで紹介される名物ホール。バンカーからグリーン面まで3メートル以上の高低差があり、過去には「7」や「8」を叩いた選手もいる。
17番を迎えた青木も、このバンカーショットに挑戦した。「以前回ったときに58度では出なかった」と52度のウェッジを開いて使い、見事に一発で脱出成功。「高さを意識しがちですが、ここは距離を出すことの方が大切」と名物バンカーの攻略法も心得ている。
「予選と決勝では雰囲気も全然違います」と、久しぶりに日曜日のラウンドを経験。「予選通過できたことはうれしかったですが、もう少し伸ばせたなというのもありました。今週はその悔しさを晴らしたい」。予選通過を決めたときは安どの涙を流したが、4日間を振り返れば、トップ10を狙える位置にいただけに悔しさも残る。
シーズン前に掲げた目標の一つが、レギュラーツアーでのトップ10入り。これまでの最高はデビュー戦「Vポイント×SMBCレディス」での13位タイ。長いトンネルを抜けたルーキーが、次は目標クリアを目指す。(文・小高拓)
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