続かない好調の波 石川遼はオーバーパーで後退も「我慢できている」
<ロピア フジサンケイクラシック 3日目◇6日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>
快晴の中で迎えた第2ラウンド。首位と2打差の5位タイから出た石川遼は、4バーディ・5ボギーの「71」でスコアを落とし、トータル2アンダー・10位タイに後退した。
10番からスタートすると、セカンドをおよそ2メートルにつけてバーディ発進。12番パー4でもバーディを奪い、幸先の良い立ち上がりを見せた。16番パー3でボギーを叩いたものの、17番パー4ですぐにバウンスバック。しかし、18番パー4で1つ落とすと、そこから3連続ボギー。後半は6番パー5でバーディが来たが、続く7番パー3ですぐにスコアを落とし、オーバーパーでホールアウトとなった。
今季は好スタートを切っても最終日までつなげられず、トップ10入りすら果たせていない状況が続いている。2週前の「ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」では首位発進を決めたが、2日目で24位に後退。先週の「Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント」でも3位で滑り出したものの、2日目に22位に後退していた。
この富士桜は2009年から大会連覇を果たした相性の良い地だが、今回もスコアを伸ばしきれなかった。「難しいホールでフェアウェイに行かなくて、グリーンに乗らなずという感じ。難しいアプローチやバンカーショットを残す場面が多かった。特に2番はラフは深かったですけど、ピンも近かったので。なんとかセーブしたかったなという感じでしたね」と一日を振り返った。
直近2試合はスコアの伸ばし合いとなったが、今大会はツアー屈指の難コースとあって“耐える”ゴルフが求められている。「これまでの2試合に比べると、全然我慢できていると思う」。首位とは6打差。まだまだ優勝争いに絡んでもおかしくない位置だ。
とはいえ、競技は54ホールに短縮され、あすの最終ラウンドに勝負をかけなければならない状況。「いいプレー、いいスコアが求められるとは思いますが、状態は悪くないので、気持ちを切り換えていきたい」。今季初優勝への意欲をにじませた。(文・齊藤啓介)
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