飛騨のワニ形類化石発見で記念フォーラム 1億2700万年前の世界を知る
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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化石が発見されたというニュースは、その時間軸の長さだけでもすごいなあ、とは思うものの、素人の知識では本当の意味で何が大発見なのかよく理解できないことも少なくない。岐阜県飛騨市では、飛騨神岡から1億2700万年前のワニ形類化石が発見されたことを記念して、9月13日(土)に「神岡化石フォーラム2025」を開催する。時間は11時~15時。入場無料、予約不要。
今年1月、岐阜県博物館が主催した調査研究報告会で、飛騨市神岡町での古生物学的な重要発見が発表された。日本列島の地質・古生物研究に新たな光を当てる、白亜紀前期のワニ形類化石の発見だ。歯の化石は最大長1センチ、最大幅0.4センチ。飛騨神岡の地層からはこれまでにワニ形類やカメ類、魚類など、約200点の骨化石が発見されているが、国内の白亜紀脊椎動物化石の産地はごく限られていて、神岡町で発見されたボーンベッド(骨の集積層)は、今後の研究を飛躍的に進める「宝の山」として注目を集めている。
さらに、この地域では年代測定が可能な地質サンプルが豊富に得られるため、手取層群全体の動物相の変遷や、地球史をひもとく貴重な鍵となるという。
記念フォーラムでは、実際に発掘に携わった古生物学者が、化石発掘調査について講演する。岐阜県博物館で所蔵されている飛騨神岡で発掘された化石の展示や、本物そっくりの化石を自分の手で掘り出してみる「化石掘り出し体験」(材料費300円)なども予定されている。詳細はイベントページから。
記事提供元:オーヴォ(OvO)
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