THE YELLOW MONKEYの吉井和哉に密着。闘病から復活までを辿る「みらいのうた」
THE YELLOW MONKEYのボーカリスト・吉井和哉が闘病を経てステージに復帰するまでの3年間を追ったドキュメンタリー「みらいのうた」が、今冬に全国公開される。2種のティザービジュアルが到着した。
カメラの密着が始まったのは2022年で、その数ヵ月後に吉井の喉頭癌が発覚。作中では幼少時に亡くした父のこと、当時の思い出、14歳でのロックとの出会いなどが語られる。そして闘病の日々、復活ライブとなった2024年の東京ドーム公演でのパフォーマンスを記録。さらに、吉井にとっての“ロックンロールティーチャー”の存在も明かされる。
メガホンを執るのは、藤井風、BiSH、MOROHA、クリープハイプなどのドキュメンタリー映像やミュージックビデオを手掛け、俳優・東出昌大の狩猟生活に密着した「WILL」の監督としても知られるエリザベス宮地。
ティザービジュアルには、長くTHE YELLOW MONKEYのライブに帯同してきた横山マサト、ならびにエリザベス宮地監督が撮影した写真を使用。「みらいのうた」とは、吉井のソロ楽曲のタイトルでもある。彼の生きざまと思いに注目したい。
〈コメント〉
吉井和哉
人間にはタイムリミット(締め切り)に迫られる瞬間が必ずあります。
永遠ではない「命」を無駄にしないためにも、僕と同世代の方にはもちろん、若い方にこそ是非見ていただきたい作品です。
エリザベス宮地(監督)
「みらいのうた」は吉井和哉さん、そしてもう一人の主人公を3年間にわたり記録したドキュメンタリー映画です。
かつて同じステージで音楽を奏でていた二人は、奇しくも同じ時期に病に倒れました。
普通なら絶望としか思えないその出来事を、二人は「ギフト」と呼びました。
二人の人生を通してロックンロールとは単なる音楽のジャンルではなく、人生で起こりうるすべてをギフトとして受け止め、生きるエネルギーに変換しようとする姿勢や考え方のように思えました。
この映画が、観る人にとっても生きる力を呼び覚ますものとなることを願っています。
「みらいのうた」
監督:エリザベス宮地
出演:吉井和哉
配給:murmur 配給協力:ティ・ジョイ
©︎2025「みらいのうた」製作委員会
公式サイト:mirainouta-film.jp
記事提供元:キネマ旬報WEB
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