「ビックリしました」 古江彩佳は竹田麗央、山下美夢有との“日本トップ同組”でV戦線に浮上
<FM選手権 3日目◇30日◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇6533ヤード・パー72>
33位に終わった「AIG女子オープン」(全英)以来、4週ぶりのトーナメントで、古江彩佳は優勝を争うひとりに加わった。「66」という好成績にも、「ショットもそこそこでバーディパットもスピードやラインが比較的よかった。落ち着いてラウンドした分、ちょこちょこバーディが来た」と冷静だ。
序盤から3つ伸ばし迎えた7番では、この日、唯一となるボギーも来た。「いつもより(2打目の)距離は長かったにしても、スプーンで打ってトップして、上がりきらずで」。ただ、そんなミスも笑い飛ばせる、後半の4バーディ。特に2日間ボギーが続いていた18番パー5では、「なんとかパーを取りたいと思っていたら、3打目もうまくいきました」と、悔しさを晴らすバーディが来た。
この第3ラウンドは、竹田麗央、山下美夢有との“日本勢同組”が実現。日本のゴルフファンからすると、トップ選手が集まる胸躍る組み合わせだ。ただ本人は「ビックリしました」と言いつつも、「自分に集中するだけ」と自然体を意識。「2人はいいプレーをするだろうなと思っていたので、うまくついてできればと思いながらのラウンドしていました」と、着実に一歩ずつ進んでいった。結果的に「69」の竹田、「72」の山下に勝利した形だ。
トータル13アンダーまで軽やかに伸ばし、順位も6位タイまで浮上。とはいえ単独首位に立つツアー未勝利の26歳、ミランダ・ワン(中国)は、トータル18アンダーと抜け出している。その差は5打と決して小さくなく、さらに4位タイに世界ランク1位のジーノ・ティティクル(タイ)がいるなど、ライバルも強力といえる。
今季はここまでの19試合でトップ10入りが3度、予選落ちも4度喫するなど、なかなか満足ゆく結果が残せていない。「しっかりバーディを取って、攻めるプレーを忘れずに集中できれば」。昨年のメジャー「アムンディ・エビアン選手権」以来となる勝利で、その流れを一変させたい。
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