優勝→予選落ち→欠場から滝行で“鍛錬” 今週27歳になる河本結が心身リセット「めっちゃスッキリ」
<ニトリレディス 事前情報◇27日◇北海道カントリークラブ 大沼コース(北海道)◇6955ヤード・パー73>
3週前の「北海道meijiカップ」で通算3勝目を飾った河本結が、笑顔でツアー会場に戻ってきた。同大会の翌週に行われた「NEC軽井沢72ゴルフ」はツアー史上4人目の連覇&連勝がかかったものの予選落ち。続く「CAT Ladies」は欠場と、浮き沈みの激しい数週間を過ごしていた。
「優勝したのも変な感覚だった。予選落ちしたのも変な感覚で…」。決して状態がよくないなかでの勝利に、北海道meijiカップの優勝会見では「不思議な感じでした」と話していた。その違和感を抱えつつも臨んだ軽井沢は、逆に調子に手応えを感じながら敗戦。「とにかく集中できていなかった。優勝した理由を探したり、2週連続と2年連続の優勝がかかっていたり、自分がやりたくてゴルフをしている感じではなく、自分の中でコントロールができてなくて…」と慎重に言葉を選びながら、胸の内を明かす。
先週は体調不良で病院にかかるなど、4日間ほどクラブを握らなかった。回復後は「メンタル」のケアを優先。その一環で「ずっと行ってみたかった。人生で一度はやってみたいと思っていた」という“滝行”に挑んだ。場所は群馬県。「ネットで調べて、ツアーみたいなものがあったので、応募して」。全身に滝の水を浴びながら「21カウント×3セット」をこなし、「無になれた」と心をリセット。しました」と晴れやかな表情を見せる。
そのほかの時間では、改めて「目指したいところや、どうしていきたいかなど、“自分がやりたいこと”って何かなと考えたり…」と自身と向き合う時間に費やすことに。それは、心・技・体のバランスを整える重要性を改めて感じた時間でもあった。
元来ストイックな性格。ただ優勝した北海道meijiカップの前週は、ツアーがオープンウィークだったこともあり「プロ8年目にして初めて、5日間ぐらいクラブを握らなかった」。今年3月末に亡くなった祖父の墓参りや海で過ごす時間など、オフを満喫して気持ちをリセットし、優勝につなげている。
一時は迷走に入ったものの、納得ゆく“自分時間”を過ごせた様子。「おかげですごく良い。本当にメンタルも整っているし、しっかり休めて、いいトレーニングもできて、いい練習して準備ができた」。今週は前戦と違い精神面でも良い状態をつくれている。
大会2日目の29日(金)には27歳の誕生日を迎える。「親に感謝です。私の次の日がおじいちゃんの誕生日だったので、自分の誕生日よりも…。そういうのもあって、今週は頑張りたい」。“心機一転”、亡き祖父、支えてくれる家族の思いも背に、特別なバースデーウィークに挑む。(文・高木彩音)
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