『ドンブラザーズ』のひとり3役女優・新田桃子が語るグラビアへの想い「自分の弱い部分をさらけ出すのは何も恥ずかしいことじゃないんだって」
『週刊プレイボーイ』に登場する女性たちに「初グラビア」にまつわるエピソードや当時の想いを聞く連載、『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。前回に続いて『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のひとり3役女優・新田桃子(あらた・ももこ)さんによる後編。
新田さんは9歳から子役として活躍し、。2022年からはスーパー戦隊シリーズの『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に出演。スーパー戦隊メンバーの若妻、恋人、さらに敵の怪人という3役を演じ切り注目を集めた。
『週刊プレイボーイ』2022年49・50号で初グラビアを披露し、たちまち話題に。現在までに表紙を含め、『週刊プレイボーイ』には3回ほど登場している。
現在は韓国に拠点を置き、モデル、女優として活動。今回はそんな彼女に週プレのグラビア撮影に関するエピソード、グラビアを通じ学んだことなどを語ってもらった。
『週刊プレイボーイ2023年14号』(撮影/三瓶康友)より
ーー新田さんは『週刊プレイボーイ』で初グラビアを披露して以来、現在までに通算3回、グラビアに登場していただいています。特に2回目のグラビア『HEALTHY SEXY AND STOIC PEACH』の際は、表紙巻頭でした(週刊プレイボーイ2023年14号/3月20日発売)。
新田 いやもう、お話を聞いた時は驚きましたよ。私が雑誌の表紙を飾るなんて夢にも思っていませんでしたからね。そもそも買う人はいるのかな?と心配になりました(笑)。
ーーこの時は2泊3日の沖縄ロケだったんですよね。
新田 そうなんです。沖縄に行ったのは生まれて初めて。あまりに自然がキレイでとても感動しました。あと食事がすごく美味しい! 海ぶどうを気に入っていっぱい食べちゃいました(笑)。もうただただ最高でしたね。
ーー体作りには励みました?
新田 もちろん。やっぱり表紙を飾るわけですからね。気合いを入れましたよ。ジムに行って、食事にも気をつけて、体を絞りました。ただ気合いを入れすぎたのか、今にして思えばグラビア的にちょっと細すぎたかもしれませんけどね。
ーーいやいや、まさにタイトル通り、ヘルシー、セクシー、ストイックな仕上がりです。初グラビアの時はすごく緊張されたとお話しされていました。この時はどうだったんですか?
『週刊プレイボーイ2023年14号』(撮影/三瓶康友)より
新田 大丈夫でした。この撮影は『ドンブラザーズ』がオールアップした後だったんですけど、初ドラマを最後までやりきった事で自信がついたのと、スタッフの皆さんの期待に応えたいというのもあって。最初の撮影の時は余裕がなかったのですが、、皆さん、私の良さをしっかり引き出そうとしてくださっているんだなって、肌で感じたんですよね。自分もそれに応えたいなって。恥ずかしいとか余計なことは考えなかったです。
ーー反響は?
新田 初グラビア以上によかったです。以前はカメラマンさんの指示に応えるので精一杯でしたけど、この時は自分でポージングを考えたり、のびのびと表現できたので、それをたくさんの方が褒めてくださって。自分自身も初グラビア以上の達成感があったので、嬉しかったですね。
ーーそしてそれからちょうど2年後に3度目の登場。グラビアのタイトルは『無防備』です(『週刊プレイボーイ』2025年9・10号/2月17日発売)。
新田 撮影のお話をいただいた時は事務所を退所し、フリーになった時で。今後を見据えて、韓国での活動に力を入れ始めていた頃だったんです。なので、新しい自分を見せたいという気持ちでお受けしました。
ーー腹筋の縦筋がうっすら見えるなど、ボディラインはよりしなやかに。全身から力がみなぎってる印象を受けますね。
新田 ちょうどこの時期、パーソナルトレーニングにめちゃくちゃハマっていたんです。おかげで筋肉が増えて、メリハリのあるボディに。自分でも満足いく状態に仕上がったから、自分を見せることに自信があったのかもしれません。
ーー特にヒップラインは美しいですね。
新田 お尻は昔から自分でも自信があって。この時はさらに鍛えました。それまで、Tバック気味の衣装って着たことがなかったんですけど、この時はそれを解禁して、お尻のラインがしっかりわかるバックショットを撮ってもらいました。
『週刊プレイボーイ2025年9・10号』(撮影/佐藤容平)より
ーーじつに堂々としていて、グラビアに対して非常に前のめりですよね。かつて初グラビアで、恥ずかしいなんておっしゃっていたのがなんて信じられない!
新田 あははは。本当にそうですよね(笑)。
ーーグラビア撮影を重ねて、発見はありましたか?
新田 一番最初、グラビアはスタイルなど容姿をいかに綺麗に見せるかだと思っていたんです。でもじつは違うんですよね。内側から出てくるその人の素顔、魅力を大切にしていることがわかりました。
ーー具体的に何かあったんですか?
新田 2回目の撮影の時、カメラマンの三瓶さんから「内面から出る表情を撮りたいから、好きな本を読んで気持ちを作ってきて欲しい」と言われたんです。私、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』が昔から大好きだったので久々に読んで、思春期の頃の鬱々とした気持ちを思い出して。それで撮影に臨んだら、カメラの前で自然といろんな感情が湧いて来たんです。その瞬間、「あ、グラビアってそういうことなんだな」って。
ーーただ外側だけをキレイに撮っているわけじゃないと実感したと。
新田 そうです。逆を言えば、気持ちから作っていったほうがポーズや表情も表現しやすいんだなとも思いました。
ーー3回目などはただ体を鍛えたからだけでなく、韓国に渡ろうと決心したタイミングだったから、その内面が現れて力強さが出たと。
新田 それはすごくあったと思います。
ーーグラビアをやって、お芝居で役立ったことはありますか?
新田 グラビア撮影を経験して、自分の弱い部分をさらけ出すのは何も恥ずかしいことじゃないんだってことを学びました。おかげで怖いものがなくなったというか。お芝居をする時も、何も恐れずに全力でぶつかろうと思うようになりました。いや、お芝居に限らず何に対してもそうですね。
ーーちなみに今後やってみたいグラビアなんてありますか?
新田 やってみたいというより、その時々の自分を表現できれば。週プレさんの撮影は、いつも自分にとって環境の変化があったり、分岐点になっているときで。だからまた何か節目の時に撮影をご一緒できたら嬉しいです。どのグラビアもその時々の気持ちがしっかり現れているので、それを残せたら嬉しいです。
ーー最後に新田さんは初グラビアを見返したりしますか?
新田 はい。ちょっと元気がないときや、もっと頑張りたいと思う時に見返します。一緒にそのグラビアにまつわるインタビューもしっかり読みます。
ーーどんな心境に?
新田 初グラビアの時は『ドンブラザーズ』の撮影をしていたので、休日に撮ったなとか、水着がすごく恥ずかしかったなとか、あるいはこんなことを編集さんと話したな、こんなふうに体作りしたなとかいろいろと思い返します。そして写真を見る度に、もっと頑張ろうって励みになります。常に原点を忘れず、これからもステップアップしていきたいですね。
●新田桃子(あらた・ももこ)
1996年6月7日生まれ
東京都出身 身長161㎝
趣味=落語、洋館巡り、現代アート
特技=水泳、英語、韓国語
好きな食べ物=かずのこ
愛称=ももってぃ
〇『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』(テレビ朝日)に雉野みほ/倉持夏美/獣人(ジュート)役で出演。現在は韓国を拠点に女優、モデルとして活動中。ビデオクリップやドラマに出演している。
公式X【@momoko_arata】
『HEALTHY SEXY AND STOIC PEACH』 撮影/三瓶康友 価格/1,100円(税込) 本作は、彼女自身3度目(週プレでは2度目)となるグラビアを収録した一冊。沖縄を舞台に「無意識を意識する」などの難しいテーマに挑戦。女優として大きな一歩を踏み出した今ならではの、ピュアでストレートな表現力に目を奪われる。
『無防備』 撮影/佐藤容平 価格/1,100円(税込) テーマは、彼女と同棲しているような親しみやすさ。あたたかな光に包まれたベッドシーン、大胆に濡れるお風呂シーンに加え、笑顔あふれる食事シーンも......。もしも新田桃子と一緒に過ごしたら? そんな距離感を感じていただければ。
取材・文/大野智己 撮影/荻原大志
記事提供元:週プレNEWS
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