非情通告へのカウントダウン LIVで“降格”危機に立つ大物選手たち
高額賞金を懸けて争われるLIVゴルフは、最終戦のチーム選手権を除き、今季も残すところあと2試合。ここまで2000万ドル(約29億3660万円)以上を稼ぎ出しているホアキン・ニーマン(チリ)を筆頭に、年間王者争いは佳境を迎えている。
しかし、華やかなトップランカーたちの戦いの裏には“光と影”がある。LIVの登録選手は56人。シーズン終了時点でのポイントランキング49位以下は“降格”となり、来季のフル出場権を失うことになる。
建前は実力主義だが、昨年はバッバ・ワトソン(米国)とブランデン・グレイス(南アフリカ)がカットライン以下で終えながらも、今年も在籍。今季はランキング上位で安全圏にいるとはいえ、『成績不振者は即入れ替え』という基本ルールとの齟齬(そご)は以前から指摘されていた。
しかし、今年は“抜け道”なしと見られている。『デイリー・テレグラフ』によると、「今年は情状酌量なし。切るものは切る」と選手側に通達があったという。
現在、降格の危機に直面しているビッグネームはDPワールド(欧州)ツアー通算12勝のイアン・ポールター(イングランド/51位)、ミト・ペレイラ(チリ/53位)、元世界ランキング1位のリー・ウェストウッド(イングランド/46位)、メジャー覇者のヘンリック・ステンソン(スウェーデン/47位)などが挙げられる。
もっとも、降格となっても例年12月に行われる予選会で再び出場権を勝ち取るチャンスはある。ポールター、ステンソン、ウェストウッドらはDPワールドツアー復帰を選択する可能性もあるが、その場合は同ツアーへの高額罰金を支払う必要がある。この苦境を脱するべく、残り2戦でのポイント積み上げが求められる。
LIV2年目の香妻陣一朗は、シーズン序盤こそ腰痛で出遅れたが、復帰後は2位タイを含むトップ10入り3回を記録。ランキング30位で来季のシード権を確実なものとしている。
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