“バンビ”が人間狩りに乗り出す「子鹿のゾンビ」、冒頭アニメーション公開
フェーリクス・ザルテンの有名児童文学『バンビ 森の暮らし』をホラー映画化した「子鹿のゾンビ」が、8月29日(金)より新宿ピカデリーほか全国で公開される。主人公の鹿〈バンビ〉を復讐に駆り立てる不幸の数々を、切り絵風のモノクロアニメーションで紡いだ冒頭シーンの映像が到着した。
子鹿のバンビは森で幸せに暮らしていたが、母が猟師に撃たれてしまう。そして大人になると、人間が森林の開発を進めたせいで妻がトラックに轢かれ、幼い我が子が行方不明に。さらにバンビ自身は、化学薬品に汚染された川の水を飲んでゾンビと化した。
人間への復讐を誓ったバンビは、鋭い角と牙を武器に大暴走。それでも狙うのは悪い大人だけだ。果たして子どもと再会できるのか──。
アメリカの批評サイトで「予想外に楽しく、驚くほどシンプル。動物愛好家とモンスター映画ファンにとっての隠れた名作!」(Josh at the Movies)、「宮崎駿の『もののけ姫』を彷彿させる誇張された雄鹿。人間たちの一部は、この森で起きたこと、そして今も起き続けているすべての問題の直接的な責任者となるほど、自己中心的で無謀な存在として描かれている」(Projected Figures)と評された本作。観客からも「TCU(※Twisted Childhood Universeの略語で、童話や昔話のキャラクターをホラー要素で再解釈した作品群)のこれまでの作品の中で最高傑作」などといった声が寄せられている。凶悪な“おとぎ話”を見届けたい。
「子鹿のゾンビ」
監督・編集:ダン・アレン
製作:リース・フレイク=ウォーターフィールド、スコット・チェンバース
原作:フェーリクス・ザルテン「バンビ 森の暮らし」(Bambi: Eine Lebensgeschichte aus dem Walde)
脚本:リース・ウォリントン
出演:ロクサーヌ・マッキー、トム・マルヘロン、アレックス・クック、ニコラ・ライト、ラッセル・ジェフリー・バンクス、サミラ・マイティ、ジョセフ・グリーンウッド、ルーク・キャベンディッシュ、エイドリアン・レルフ、ビッグ・トブズ、ユアン・ボスウィック、キャサリン・アダムス
2025年/イギリス・アメリカ/81分/カラー/5.1ch/PG-12
原題:Bambi: The Reckoning 配給:ハーク、S・D・P
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公式サイト:https://hark3.com/zombi/
記事提供元:キネマ旬報WEB
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