最下点が違うんだからスイングも変えるべき! ドライバーとアイアンのスイングが同じは「アマチュアに当てはまりません」
ツアープロたちがよく言う「アイアンもドライバーも打ち方は同じだよ」という言葉。これを信じてスイングを1つと考えて、懸命に練習をしてきたのではないだろうか。実は、プロの真理はアマチュアに当てはまるとは限らない。球を打ってきた数が違うし、ギアの面から見ても明らかに違いがある。では、アイアンとドライバーのスイングはどこが違うのか?プロコーチの堀尾研仁が解説する。
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ドライバーショットが良ければ、アイアンショットが悪い。その逆もある。「そんなのいつものことだよ」と、嘆いているアマチュアを見かけます。ツアープロたちは「アイアンもドライバーも打ち方は同じ」と言うけれど、アマチュアも同じように考えてはいけません。
プロは何万球も球を打って、体でスイングを覚えていて、機械的にスイングを覚えていません。そのためシンプルに振りたいという気持ちから、1スイングだと言うのです。この考え方は毎日球を打っているプロだからこそ。アマチュアには当てはまりません。
スイングを動きとして見れば、体を中心に回っているというのは、アイアンもドライバーも一緒だと思うかもしれません。しかし、クラブヘッドをボールに当てるアジャストの仕方は違ってきます。
スイングの最下点から考えてみましょう。アイアンは最下点の手前でインパクトを迎えますが、ドライバーは最下点の先になります。これはバックスピンをかけて止まるボールを打ちたいアイアンと、バックスピンを減らしてランでも距離を稼ぎたいドライバーという、打ちたい弾道の違いがあるからです。
ボールを捉えるインパクトポイントが違えば、スイングの軌道、アタックアングルも変わってきます。ロフト角があるアイアンはスピンをかけるため上からボールを捉えます。このため外目からヘッドが下りてきて、スイングプレーンは約2度左を向く。一方ロフト角が少ないドライバーはレベルにティアップしたボールをアッパーで捉えて振り抜きたい。故に、ヘッドはインサイドから下りてきて、プレーンは約2度右を向くのです。
この原則を理解していないと、ドライバーは調子がいいけどアイアンは不調、またはその逆の現象が起きやすくなります。
■堀尾研二
ほりお・けんじ /1971年生まれ、岐阜県出身。デビッド・レッドベターに師事しスイングを学び、2002年からツアープロの帯同コーチとして活躍。谷口徹、田島創志、塚田よおすけ、小木曽喬らの優勝に貢献。KEN GOLF ACADEMYを主宰し、アマチュアに向けたレッスンも精力的に行っている。
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