ファンら出迎えのなか全英Vの山下美夢有が“凱旋帰国” 「地道にここまで来ることができて最高」
先週、ウェールズで行われたメジャー大会「AIG女子オープン」(全英女子)を制した山下美夢有が、5日、成田着の航空機で凱旋帰国した。午前11時頃に山下がゲートに姿を見せると、待ち構えたファンから拍手やかけ声も。新メジャー女王は、それに笑顔で応じた。
さっそく、多くの報道陣に囲まれると、開口一番「まだ帰ってきたばかりですけど、優勝できたことがうれしくて、飛行機のなかでも優勝のシーンを考えてました」とよろこびを語る。
思い返していたのは、最終18番のウイニングパットを決めた時のこと。それに加え、「家族も来てくれてそこで勝てたのはすごくよかった。お父さんもなかなか今年に入ってから海外に来られなかったけど、いいアドバイスをもらえた。キャディさんにもすごく助けられ、一緒に戦って優勝できたのでよかったです」と、周囲の支えにも感謝した。
日本女子ゴルフ界6人目のメジャー優勝者で、全英女子を制するのは2019年の渋野日向子に続き日本勢2人目。大きな目標のひとつだった、ビッグタイトルを手にし、「すごい小さい時からの夢。地道にやってきて、ここまで来ることができたのは自分にとって最高」という気持ちも増すばかり。そして、それに比例するように「ここまでくるのは、支えてくれている方たちからの応援がめちゃくちゃ力になったから。それでこの優勝がある。私ひとりだけの力ではない」という気持ちも強くなる。
今回の勝利によって、世界ランキングも日本勢最上位の6位まで浮上。No.1も現実味を増す位置だ。ただ、それについて本人は「今はそれ(世界1位)は意識してない。一試合一試合、優勝を目指して」と話した。帰国すると、息つく間もなく今週の国内女子ツアー「北海道meijiカップ」(8~10日、札幌国際カントリークラブ 島松コース)に出場。「日本の試合にも出たいと思っていた。みんなに会えるのも、食べ物も楽しみです」と凱旋試合にも胸を躍らせている。
「すべての試合が大きな大会だと思ってる。メジャーはもちろんだけど、向こう(米国)の大きな大会で優勝したい」。新女王が、改めて決意を語った。
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。