「左足を引いて」振り切れ! シード常連・片岡尚之のスイングスピードUP法【プロが教える毎日“極・飛ばし術”】
間もなく、夏本番! 夏休みにはゴルフの予定でパンパン…という読者も多いのではないでしょうか? ALBA.Netでは、そんなみなさんを応援するため、7月を『飛ばし月間』に設定。飛距離アップにつながる記事をお届けしていきます。そしてその一環として、第一線で活躍する現役バリバリのツアープロにスイングの注意点、練習法、道具選び…など“飛ばしの極意”を聞いてきました! 毎日、読んでいただき、“きのうの自分よりも1ヤードアップ”を目指していきましょう! 今回は、国内男子ツアー通算1勝の片岡尚之。
◇
27歳の片岡は2019年11月にプロ転向。2020-21シーズンの「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」で初優勝を挙げて以降、毎年シードをキープし続けている。これまで賞金ランキングで25位を下回ったことはなく、常に上位で戦い続ける国内男子ツアーの注目選手の一人だ。
そんな片岡に飛ばしのコツを聞くと、ヘッドスピードを上げるためのポイントを教えてくれた。「まずはバックスイングを速くすること。ドラコン選手のスイングを見てもらうとわかりやすいですが、テークバックから速いんです。速く上げて、ダウンスイングで踏み込んで解放する。これが一番(スイングスピードが)速くなると思います」と話した。
ただし、ダウンスイングで速く振る意識が強すぎると、「手のローテーションが入って、方向が散らばってしまう」と指摘する。だからこそ、片岡がスピードを意識するのはクラブを“上げるとき”だけ。下ろす際は通常どおりのスイングを意識するという。「そうすれば、そこまで方向性を損なわずに飛距離が上がると思います」。上げたときの反動で、“自然”とダウンスイングの動きが速くなることが理想だ。
さらに飛ばしたいときは、ダウンスイングでの「左足の蹴り」が重要になるという。アマチュアには、『腰を回す方向に左足を少しだけ引く動き』を勧める。
「そうすることで、腰の回転も止まりにくいです。止まってしまうと(回転が)詰まって動きにストップがかかりやすい。左足を後ろに引くことで、お腹の下にふところもできるので振り抜きやすくなるし、回転も止まりにくくなるので、速く振れるようになります」
しかし、ここで注意点が一つある。ダウンスイングで左足を引きすぎると、体が開きやすくなり、上半身の起き上がりにもつながる。これを防ぐためには、「まず左足にしっかり踏み込んでから、そのあとに左足を引く動き」という流れを意識することが大切だ。
「急にこの動きで打っても、なかなか感覚がつかめないと思います。ミスが連発して悩んでしまうこともあると思うので、まずは素振りから。素振りで動きの確認をして打つ、という繰り返しでやるといいと思います」とアドバイス。飛距離に悩む方は、まず素振りから取り入れてみてはいかがだろうか。
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。