最新アイアン39モデルの7番平均ロフトを調べると、29.18度だった!
今年もさまざまなタイプのアイアンが発売され、話題を集めている。今回は、最新アイアン39本の7番アイアンの平均ロフト角を調べ、ギアに精通するプロゴルファー、伊丹大介が試打して、4つのカテゴリに分類した。
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調査の結果、最新アイアン39モデルの7番アイアンの平均ロフト角は29.18度と、やや立ち気味の傾向にあった。
ビギナータイプは平均27.57度とかなりロフトが立っており、アベレージタイプも平均27.63度と同様に立ち気味だ。一方、セミアスリートタイプは平均29.88度、アスリートタイプは平均32.33度と、ロフト角が大きめの設計となっている。
ロフトが立っているモデルは直進性が高く、飛距離を出しやすいのが特長。反対に、ロフトが寝ているモデルはスピンコントロール性能を重視しており、タテ距離を安定させやすい。
「初・中級者モデルの中でも飛距離を重視するなら、ロフト25〜26度のモデルがおすすめです。逆に、番手ごとのキャリーを安定して出したいなら、ロフト27〜29度のモデルが合います。さらに、中・上級者でタテ距離の精度を重視するなら、ロフト32度以上のモデルの方がスピンをしっかりかけやすいですね。タテ距離を合わせつつ、飛距離も欲しい方は、ロフト30〜31度あたりがおすすめです」(伊丹)
ビギナータイプやアベレージタイプに多く採用されるキャビティモデルや中空モデルは、ストロングロフト設計により低スピンの強弾道を狙っている。しかし近年は、中空構造の内部にウェイトや緩衝材を配置することで、スピン性能を高めたり、打感をソフトに仕上げたりしたモデルも登場。見た目は大型でも中・上級者が満足できる性能を備えたものも増えているので、ぜひ試打してほしい。
一方、アスリートタイプはロフトが寝ていて高重心設計のため、スピン量をしっかり確保できるメリットがある。飛び系モデルで「球が上がりにくい」と感じている方でも、アスリート型アイアンを試すと意外と球が上がりやすいので、一度試してみる価値があるだろう。
■試打・解説:伊丹大介
いたみ・だいすけ/1976年生まれ。2004年プロ入り。スイング理論に精通し、クラブへの造詣も深い。現在は日本ゴルフアカデミーを主宰し、ゴルフの普及に尽力している。
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<ゴルフ情報ALBA Net>
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