名門校の全日制と夜間部 同じ机を使う2人が同じ男子を想う 「ひとつの机、ふたつの制服」公開決定

2024年の釜山国際映画祭でワールドプレミアされた台湾映画「ひとつの机、ふたつの制服」が、2025年10月31日より劇場公開されることが決まった。
「ひとつの机、ふたつの制服」は、1990年代の台北を舞台にした青春映画。受験に失敗し、コンプレックスを抱きながらも、強引な母の勧めにより名門校「第一女子高校」の夜間部に進学した小愛(シャオアイ)。全日制と同じ教室・同じ机を使うため、小愛は全日制の成績優秀な敏敏(ミンミン)と机に手紙を入れるやりとりから“机友(きゆう)”になる。ある日、小愛は敏敏に制服交換を提案され、やがて同じ男子校生を想っていることに気づく。
主人公・小愛を演じるのは、「無聲 The Silent Forest」で第57回金馬奨最優秀新人俳優賞を受賞したチェン・イェンフェイ。彼女と “机友”になる敏敏役を、「愛という名の悪夢」で第26回台北映画祭の主演女優賞にノミネートされたシャン・ジエルーが務め、2人が恋する男子校生役を「台北アフタースクール」のチウ・イータイが演じている。監督は、「High Flash 引火点」「よい子の殺人犯」などのジュアン・ジンシェンで、台湾最大の脚本コンペティション「優良電影劇本奨」で特別優秀脚本賞を受賞したシナリオを映画化した。

監督、脚本家のメッセージも公開された。メッセージは以下の通り。
■シュー・フイファン(徐慧芳/脚本)
制服を脱いだら、あなたは何者? 今あなたが着ているのは、名門校の制服? それとも非名門校?社会に出たらどんな制服を着て、どんな名刺を持つ? 全てを脱ぎ捨てたら、あなたはどんな人?これは一生ついて回る問いですし、この映画で皆さんに捧げたい問いでもあります。
■ワン・リーウェン(王莉雯/脚本)
この映画は、誰より優秀というわけではないけれど、いつも真面目に生きている皆さんに捧げる映画です。この映画が皆さんに勇気をもたらし、皆さんが毎日を楽しく生きていけることを願っています。
■ジュアン・ジンシェン(荘景燊/監督)
この映画を日本の皆さんに見てもらえて嬉しいです。この映画を見て、皆さんが今より少しだけ、自分のことを愛せるようになったらいいなと思っています。ありのままの自分でいるだけで素晴らしい。それはとても楽しいことだからです。







【作品情報】
ひとつの机、ふたつの制服
2025年10月31日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺 他全国順次公開
配給:ムヴィオラ、マクザム
Renaissance Films Limited ©2024 All Rights Reserved.
記事提供元:映画スクエア
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