1年前には2ショット撮影をおねだり 竹田麗央はインジとの2サム「すごく優しい方」
<ISPS HANDA スコットランド女子オープン 3日目◇26日◇ダンドナルド・リンクス(スコットランド)◇6538ヤード・パー72>
12位でムービングデーを迎えた竹田麗央は、チョン・インジ(韓国)との2サムで回った。「練習ラウンドでは1回だけ。試合では初めてです」。米ツアー4勝のうちメジャー3勝なことから“メジャーハンター”の異名を持ち、日本では2015年に「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」「日本女子オープン」で優勝を挙げている。
同年の最終戦「LPGAツアー選手権リコーカップ」にもインジが出場。当時、13歳の中学生だった竹田は、母に連れて行ってもらった。「すごく背も高くて。チョン・インジさんを目当てに見に行きました」。そんな憧れの存在と、同組でのラウンドが叶った。
「相手はどう思っているか分からないですけど(笑)。すごく優しい方で、きょうも話してくださった」と、後半はティイングエリアで発生した待ち時間などで言葉を交わした。日本からスポット参戦だった昨年の「全米女子オープン」で、写真を撮影してもらったことも覚えてくれていたという。ゴルフの面でも「ショットもパッティングもお上手で、リズムも変わらないので勉強になりました」と充実した。
この日のプレーはというと、3バーディ・ボギーなしの「69」で回り、トータル7アンダー・9位タイに浮上した。出だし1番では「あそこまでチャンスにつく予定ではなかった。ラッキーでした」とつま先上がりのラフから3メートルにつけてバーディ発進。10番、2オンした14番パー5でバーディを奪い、「ノーボギーで回れたのはよかった」とうなずいた。
序盤はウェッジのタテ距離が合わず、前半は2つのパー5で取りこぼすことになった。それでも「自分が思った(クラブの)入りと違った。距離が出ていなくて緩んでいたので、しっかりフィニッシュまでいくように意識した」と修正。グリーンを外したところでもパーを拾い、ムービングデーを60台にまとめた。
上位勢のスコアが伸び、首位とは10打差がついたが、9位の好位置で悪天候が予想される最終日に入る。「天候次第で(状況は)変わると思う。集中して、自分のベストを尽くして終えられたら」。海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)の前哨戦で、今季7度目のトップ10入りはもちろん、それ以上の位置を目指していく。(文・笠井あかり)
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