竹田麗央はオフを大満喫 「大人になっているなあ」と感じた瞬間は…
<ISPS HANDA スコティッシュ女子オープン 事前情報◇22日◇ダンドナルド・リンクス(スコットランド)◇6538ヤード・パー72>
「アムンディ・エビアン選手権」を11位で終え、竹田麗央は1週間のオープンウィークをめいっぱい楽しんだ。スイスとイタリアの国境に位置する名峰・マッターホルンを登り、フランスの花の都・パリ、イギリスのロンドンを訪れた。
「いろんなところに観光に行きました。全部よかったです。(一番は)選べないくらい。すごく楽しかったです」
そのなかで、一番印象に残ったものに挙げたのは「ルーブル美術館」。世界最大級の美術館で、フランス旅行では絶対に押さえておきたい観光スポットのひとつとして知られている。とりわけ、竹田はレオナルド・ダ・ヴィンチ作の絵画『モナ・リザ』と、彫刻『サモトラケのニケ』に心を奪われた。
「いままでは全然(美術に)興味がなくて、美術館でも『早く(先に)行こう』っていう感じだった。でも、モナ・リザとニケは『うわあ…』ってなりました。大人になっているなあって実感しました(笑)」
オフの余韻に後ろ髪を引かれながらも、開幕3日前の月曜日には、1週間ぶりにクラブを握った。「ひさびさ…。こんな感じだったっけ」と振り始めたが、あっという間にいつもと変わらない、力強いフェードボールが繰り出される。コースは2日間それぞれハーフずつを回り、18ホールをチェック。「リンクスというか、風が影響する」と印象を語る。
スコットランドの西海岸に位置し、海から重たい風が吹き抜ける。「天候次第で距離もだいぶ変わってくるし、ラッキー・アンラッキーもあるコース。そういうところも、しっかり受け入れながら回りたい」。左からの風に対しては、持ち球であるフェードを抑えることも意識していくことになる。
来週にはメジャー「AIG女子オープン」(全英)が控えている。ウェールズ開催で、同じようなリンクスコースになる。“前哨戦”としてはうってつけだ。
「こういうコースで試合ができるのが楽しみ。自分のゴルフが出せればいいなと思います」。 ニケ像とはギリシャ神話に登場する勝利の女神。全英を前に、竹田にほほ笑んでくれたっていい。(文・笠井あかり)
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