「シブコが上にいるとうれしい」原英莉花が下部ツアーで実感する仲間の力
<カセラ・ゴルフ選手権 事前情報◇17日◇パインヘイブンCC(ニューヨーク州)◇6520ヤード・パー71>
米国女子下部のエプソン・ツアーもいよいよ終盤戦。現地時間16日、原英莉花はコースをハーフで確認し、戦いの準備を進めていた。
「ブラインドホールが多くて、タイトなホールが続く。グリーンも小さいので、狙いどころを定めてピンポイントで打っていくことが重要」と話し、ショットの正確性がカギになると分析。「フェアウェイが雨の影響で少し伸びていて、距離感が取りづらい部分もある」と芝の状態への対応もポイントに挙げた。
昨年末の最終予選会から約7カ月。エプソン・ツアーは全20試合のうち、この大会を含めて残り8試合となった。「早いなって感じる。日本だと“もう半分来た”とか、流れを感じるけど、こっちは1試合1試合がズンズン過ぎていく感覚。特に4月はほとんど試合がなかったので、一瞬だった」と、時間の経過を実感している。
今季は11試合に出場し、予選落ちはゼロ。5度のトップ10入りを記録するなど、芝質やコース形態の違いにも順応できている。「苦戦してる感じはない。パッティングは芽の強さや傾斜のきつさで気が抜けないコースが多くて、そこが決めきれずに尾を引くことはあるけど、ショットに関しては対応できていると思う」と冷静に現状を捉える。
一方で、まだ優勝がないことは“想定外”のようだ。「もっとすんなりいけると思っていたけど、レベルが高い」と層の厚さを実感。「若い選手だけじゃなく、みんなゴルフ熱が強い」と、そのハングリー精神に触発されている。
日本勢の活躍にも刺激を受けている。12人がレギュラーツアーを主戦場として奮闘しており、「みんな頑張っているなって思う。特にシブコ(渋野日向子)が上にいるとうれしい。記事を読んでも、素直に気持ちを話してる姿がかっこいい」。かつて日本でしのぎを削った黄金世代の仲間。離れているからこそ、その存在感の大きさを改めて感じている。
現在のポイントランキングは9位。シーズン終了時点で15位以内ならレギュラーツアー昇格、10位以内ならさらに上位カテゴリーに入ることができる。今季最大の目標はもちろんレギュラーツアーの出場権獲得だが、それだけではない。
「カードが欲しいし、一打一打にプレッシャーはあるけど、勝負をかけていかないと届かない勝利もある。一年に一回は勝ちたいという気持ちは、ルーキーの頃から変わっていない」と、どん欲に勝利を求めていく。
プレッシャーよりも「意気込みの方が強い」と話すが、「試合が減ってくると自分にかけるプレッシャーもある。でも“今”にフォーカスして、一打一打に集中したい」。仲間たちに吉報を届けるためにも、ここからギアを上げていく。
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