「珍しいカブトムシ発見!」退職者が職場PCに仕込んだ“謎ポップアップ”が記憶に残りすぎる
SNS上では日々、さまざまな創作が投稿されている。その中でも今回、多くのユーザーの笑いと困惑を呼び、なおかつ妙に記憶に残る投稿が注目を集めた。
投稿者はzip(@InfiniteAsphalt)さん。投稿には、Windowsのダイアログボックス風のスクリーンショットが2枚添付されており、さらに添えられた一言がこの投稿を特別なものにしている。
「退職置き土産
年に数回ポップする様にした」
つまり、これらの謎ポップアップは「退職の置き土産」として仕込まれたものであり、数カ月に一度、唐突に現れる“デジタルジョーク”なのである。
「珍しいカブトムシ発見! お相撲を開始しますか?」

1枚目のポップアップは、警告アイコンとともにこう表示されている。
珍しいカブトムシ発見!
お相撲を開始しますか?
表示されている選択肢は、「はい(Y)」「いいえ(N)」「キャンセル」。見た目は完全にWindowsの標準エラーメッセージだが、内容は全く理解不能。それでも、思わず笑ってしまう不思議な力がある。
「珍しいカブトムシ」「発見」「お相撲」という、まったく関連性のないワードが並ぶことで、どこか子ども向けゲームのような、あるいは、異世界転生アニメの導入部のような奇妙な世界観が立ち上がる。
その唐突さと、真顔で選択肢を迫ってくるUIのギャップが笑いを生む。意味はないのに妙に記憶に残る、秀逸な“ナンセンスのかたまり”である。
「伊能忠敬のワンポイントアドバイス 地球は強かった」

2枚目のポップアップもまた強烈だ。
伊能忠敬のワンポイントアドバイス!
地球は強かった
表示されているのは情報アイコンと「OK」ボタンのみ。だがこの短い一文のインパクトは計り知れない。
伊能忠敬といえば、江戸時代の測量家。日本全国を歩き、日本地図を実測で作った偉人である。その彼が、現代のPCの中から、なぜか“ワンポイントアドバイス”として「地球は強かった」と語りかけてくる。
文脈も状況もわからない。しかし、なぜか説得力がある。不思議な余韻を残すこのメッセージに、リプライ欄では「それな」「確かに…」という共感の声が多数寄せられていた。
「置き土産」文化に仕込まれたデジタルな遊び心

日本の職場文化において、退職時の「置き土産」は定番の儀式である。お菓子を配る、メッセージカードを添える、何かちょっとした“痕跡”を残す――そんな風習が今も根強く続いている。
そこにzip(@InfiniteAsphalt)さんは、独自のデジタルギミックを持ち込んだ。職場のパソコンに、年に数回だけ“ポップする”ウィンドウを設定し、誰かがふとした瞬間に出くわすよう仕込んだのである。
これは単なる悪ふざけではない。ランダムなタイミングで出現するそのポップアップは、元同僚のことをふと思い出させ、「あいつ元気にしてるかな」とつぶやかせる、小さな記憶装置として機能する。
物理的な置き土産ではなく、“笑い”と“謎”を残すという選択。それは、新しい時代の職場コミュニケーションのあり方として、確かに一石を投じている。
消せるけど、忘れられない

お菓子は食べればなくなり、花束は枯れる。しかしこのポップアップは、ソフト的には削除可能であっても、「意味がわからなすぎて忘れられない」という力を持っている。
しかも、その出現が“数カ月に一度”という絶妙な頻度であることもポイントだ。忘れた頃に、再び現れる。「また来た!」「今度は誰のPCに出た?」そんな会話が生まれ、きっと笑顔が広がるだろう。
まとめ:ふざけたセンスが、人をつなぐ
zip(@InfiniteAsphalt)さんの投稿は、単なるギャグ画像ではない。そこには、去っていく者としての優しさと、場を和ませるユーモアが込められていた。
「お相撲を開始しますか?」
「地球は強かった」
この2つの言葉に、意味はない。だが、職場の空気をふわっと緩め、人を笑わせる力は確かにある。笑いは、最高の置き土産になることもあるのだ。
退職置き土産
— ꧁半̷̊̈̓̓̅裸̬̬̩͈̊͡マ̫̺̓ͣ̕͡ン̧̛̩̞̽꧂.zip (@InfiniteAsphalt) July 4, 2025
年に数回ポップする様にした pic.twitter.com/NGqwEgky6e
※サムネイル画像(Image:「zip(@InfiniteAsphalt)」さん提供)
記事提供元:スマホライフPLUS
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