15歳・廣吉優梨菜がローアマ獲得 自身初の4日間は「上出来です」
<資生堂・JAL レディス 最終日◇6日◇戸塚カントリー倶楽部 西コース(神奈川県)◇6766ヤード・パー72>
今年3月の「全国中学校ゴルフ選手権春季大会」個人の部を制した15歳・廣吉優梨菜(ひろよし・ゆりな)が、今季3度目の国内女子ツアー挑戦で、初めて4日間を戦いきった。
8位で迎えた最終日は2バーディ・3ボギーの「73」で回り、トータル2アンダー・14位タイでフィニッシュ。ローアマチュアを獲得し、大会主催の資生堂から10万円分の化粧品が贈られた。「日焼け止めなどすごくうれしい」と笑顔を見せた。
これまでツアーでは2度の決勝進出があるが、いずれも3日間大会だった。3日目終了時点では、「4日間で決勝に行けたことが初めてなので、すごくうれしい。たくさんのギャラリーから『ナイス』とかあたたかい声をかけてもらえて、力になりました」と、観客の声援を力に変えた。
最終日は「ショットが悪かったけど、耐えるパーもあったので良かったです。最終ホールはバンカーに入ったんですけど、(ピンを)狙っていこうって話してたので、そんなに悔いはないです」と振り返る。ボギーフィニッシュでも、その表情は晴れやかだった。「上出来だと思います。3日目にスコアを伸ばせたのは自信になりましたし、4日間プレーできてすごく楽しかったです」と胸を張った。
廣吉がゴルフを始めたのは9歳のとき。「お父さんがゴルフをしていて、練習について行った」のがきっかけだった。それ以前は持病のぜんそくを治すための水泳や、テニスなどもしていたが、「お父さんと一緒に練習できる」こともあり、ゴルフを選んだ。昨年に「日本ジュニア」、今年3月に全国中学校大会を制し、今年からJGAナショナルチーム入り。注目アマの一人になっている。
6月の「宮里藍 サントリーレディス」に出場した際は、宮里藍と直接話す機会もあった。「私はスコアが(一気に)伸びないほうで、連続バーディとかが出ないという質問をして…」とアドバイスを求めた。宮里からは「『試合じゃない時でも、バーディを何回連続取れるかとか、試合に近い状態で練習するといいよ』って教わりました。(3日目に)連続バーディが取れたから、すごくためになった」と、レジェンドからの助言も生かした。
廣吉が目指すのは、もちろんプロとしてこの舞台に立つこと。高校卒業後は進学せずに「プロテストを受けます」と道筋も明確だ。数年後、この舞台で活躍する姿が待ち遠しい。(文・高木彩音)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。