乱立する万博アプリ、結局どれが必要?最低限インストールすべきアプリ3選

2025年10月13日まで行われている大阪・関西万博。開催期間が184日間あることから、行く機会を見定めている人も少なくないでしょう。
大阪・関西万博は、来場者向けアプリが用意されており、公式アプリではパビリオンなどの待ち時間一覧が表示される機能もあります。
一方、地図アプリや決済アプリはまた別で用意されているほか、各パビリオンや企業も独自アプリをリリースしていることもあり、「万博 アプリ」とアプリストアで検索すると関連アプリが乱立している状態です。
実際、万博来場者やその予備軍の方々の間では「アプリが多すぎてどれを入れればいいかわからない」「アプリの使い方もわかりづらい」といった声が極めて多く、会場ではアプリ利用を諦めた高齢の方などが、紙の地図の配布に殺到する事態も発生しています。
そこで今回は数ある万博関連アプリの中から「これだけは入れておきたい」必須アプリを3つに厳選し、それぞれの特徴、メリット・デメリットをご紹介します。
万博関連アプリの全体像:公式から非公式まで
万博関連アプリは、大きく分けて「公式アプリ」と、企業や有志が開発した「関連アプリ(非公式含む)」に分類されます。
公式アプリだけでも複数存在し、情報ポータルやナビゲーションを担う中心的なアプリとキャッシュレス決済などを提供するサービスアプリは別々に提供されています。

公式アプリは「EXPO 2025 Visitors」ですが、そのほかにもウォレットアプリ「EXPO2025デジタルウォレット」や、脱炭素行動を広めるプログラムを目的としたアプリ「EXPOグリーンチャレンジアプリ」、翻訳アプリ「EXPOホンヤク」、バーチャルで万博を体験できるアプリ「バーチャル万博」などがあります。
比較的人気のアプリだけでも5種類以上ある上、パビリオン「null²(ヌルヌル)」専用アプリ「Mirrored Body」やイタリア館公式アプリ「Italy Expo 2025」など、独自アプリも乱立している状態となっています。
万博に行くなら最低限インストールすべき必須アプリ3選
実際に大阪万博に行く場合に入れておくべきアプリ3選をご紹介します。
① EXPO 2025 Visitors:公式ポータルアプリ
「EXPO 2025 Visitors」は、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会が提供する公式のメインアプリです。万博に関するあらゆる公式情報が集約されており、来場者にとっての「総合案内所」のような存在です。パビリオンやイベントの検索、そして最も重要なパビリオンの観覧予約(抽選・先着)はこのアプリから行います。

「EXPO 2025 Visitors」は、大阪万博の情報が集約されたアプリです。たとえばパビリオン一覧やショップを確認したり、今後行われるイベントの詳細を見ることが可能。さらに「会場マップ」タブから、現在のパビリオンの待ち時間を確認することもできます。
なお、ユーザーレビューでは「動作が重い」「お気に入り機能がない」「予約のたびにブラウザに遷移し、再ログインを求められるのが不便」といった厳しい意見が見られます。
使い勝手に課題はあるとはいえ、パビリオン予約のためにインストールは必須。来場前の情報収集と予約手続きのハブとして割り切って使いましょう。
② EXPO2025 Personal Agent
NTTグループが提供するこのアプリは、公式事業の一環でありながら、「EXPO 2025 Visitors」の弱点を補完するナビ機能が特徴です。AIが利用者の興味関心に合わせて最適な周遊プランを提案したり、AR(拡張現実)によるルート案内で道に迷うのを防いだりしてくれます。

「マップ」タブを開くと、エリアが表示されます。タップすると各施設を確認することができ、さらに施設をタップすると、ナビで案内してくれます。
なお、パビリオンの予約はこのアプリ単体ではできず、「EXPO 2025 Visitors」への連携が必要であり、本来ならば「EXPO 2025 Visitors」と統合されるべきアプリという一面は否めません。ただ、それでも会場内でのスムーズな移動と効率的な散策に不可欠なアプリです。特に、方向音痴な方や、計画を立てるのが苦手な方、子連れでトイレの場所を頻繁に探す必要がある方には必須のツールです。
③ EXPO2025デジタルウォレット
このアプリは、会場内外でのキャッシュレス決済サービス「ミャクペ!」や、ポイントプログラム「ミャクポ!」、独自のNFT(デジタル記念品)などを提供する、Web3技術を活用した公式のウォレットアプリです。単なる決済手段にとどまらず、万博をより深く、お得に楽しむための機能が満載です。

トップページから「ミャクぺ!」「ミャクポ!」「ミャクーン!」にそれぞれアクセスすることが可能ですが、「ミャクポ!」(ポイント)はさらに専用アプリが用意されており、このアプリひとつでウォレット系をすべて完結させることはできません。
ただし、「ミャクーン!」(NFT)を貯めたりなど、万博をよりお得に、記念に残る形で楽しみたい方におすすめ。特に、限定グッズや特典に興味がある方、新しいデジタル体験を楽しみたい方はインストールする価値が大いにあります。
なお、他のキャッシュレス決済手段(クレジットカード等)も利用できるため、インストールは必須ではありません。またNFTやSBTといった用語に馴染みがないと、機能を完全に理解するのが難しい場合があります。
3つの万博アプリの利用シーン
では、具体的にどのような来場者がどのアプリをどう使えばよいのでしょうか。
子どもが飽きないか心配、トイレや休憩場所をすぐに見つけたい、効率よく回りたい、といったニーズがある親子連れの場合のモデルケースを見ていきましょう。
まずは事前準備に「EXPO 2025 Visitors」アプリを利用するのがおすすめです。



・情報収集と予約の要「EXPO 2025 Visitors」
・快適な移動を約束する「EXPO2025 Personal Agent 」
・お得と記念を提供する「EXPO2025デジタルウォレット」
これらのアプリは、それぞれが万博体験の異なる側面をサポートするアプリです。万博アプリは乱立しており、インストールが億劫な方も多いでしょう。それでも、この3つのアプリだけは来場前に3つともインストールと初期設定を済ませておくことで、会場での体験が一気に快適になります。
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています
記事提供元:スマホライフPLUS
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。