蓮佛美沙子×溝端淳平、グアムで見つけた「パートナーと生きること」の意味
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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ドラマチューズ! 「私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~」(毎週火曜深夜24時30分)。舞台はグアム、全編オールロケで撮影された本作(※一部回想シーンのみ日本で撮影)。夫婦役を演じる溝端淳平さんと蓮佛美沙子さんにインタビュー!
【動画】3組のうち1組が、旅の最後に"別れ"を決意…「私があなたといる理由」

――このドラマのオファーを受けた時の感想をお聞かせください。
蓮佛「全編グアムで撮影と聞いて、まずびっくりしました。"キラキラした旅ドラマなのかな?"と思ったのですが、脚本を読んだら、日常の静かな会話が丁寧に描かれていて。とても惹かれましたし、演じるのが楽しみになりました」
溝端「僕も“グアムでオールロケ”と聞いて、最初は信じられなかったです。でも脚本を読んでみると、夫婦の空気感や距離感がすごく繊細に描かれていて。僕が演じる陽介はあまり多くを語らない人物なので、現地の空気をどう自分の中に取り込んで表現できるかがポイントになると思いました」
――お互いの印象はいかがですか?
蓮佛「溝端くんとは10代の頃に映画『DIVE!!』で初共演して以来、何度かご一緒しているのですが、"素直で一生懸命な人"という印象はずっと変わりません。
今回久しぶりに会って、"あれ、こんなによく喋る人だったっけ?"って(笑)。その自然な距離の詰め方が本当に素敵で、誰とでもすぐ仲良くなれるし、誰も置いていかない。コミュニケーション力が本当にすごいので、見習いたいです」
溝端「蓮佛さんは、17歳の時に初めて一緒に芝居して以来、ずっと"芯があって魅力的な俳優さん"という印象です。今回、その柔らかさや強さを間近で感じて、ますます尊敬の気持ちが深まりました」
――グアムでの撮影はいかがですか?
蓮佛「本当に素晴らしいロケーションです。言葉にすると月並みですが、とにかく美しくて壮大で…自然の中に身を置いているだけで、心がふっとほどけていくような感覚があります。
朝起きてカーテンを開けると海が広がっていて、風や鳥の声を感じながら1日が始まる。そんな環境で撮影できるのが、とてもありがたいです。"旅行中の夫婦"という役柄なので、観光地を巡りながら撮影ができるのは、ちょっと役得です(笑)」
溝端「土地から受け取る空気やエネルギーが、そのまま芝居にも影響してくると感じています。東京とは違って、人との距離も自然に縮まるし、チーム全体の関係性もどんどん深まっていく。すごくいい雰囲気の現場です」
――グアムでの撮影中、おふたりの間で印象的なエピソードはありますか?
蓮佛「シュノーケリングのシーンで溝端くんに助けてもらいました。一緒に海に入る場面があるのですが、私、フィンの使い方がよくわからなくて、全然うまくできなくて。溝端くんに物理的に引っ張ってもらうことで、どうにか泳げました(笑)」
溝端「僕もその話をしようと思ってました(笑)。蓮佛さんって、何でもそつなくこなすイメージだったんですけど、水に潜った瞬間『怖い!』って言っていて、ギャップを感じちゃいました。ドラマ自体はしっとりしたトーンのシーンが多いんですけど、あのシュノーケリングは素に近い楽しさがあって、いい思い出です。ちなみに僕は、初級ですがダイビングの資格を持っているので、水には慣れているんです」
蓮佛「本当に上手でした!」

――おふたりが演じるのは、結婚3年目の30代の夫婦。"パートナーと生きることの意味"は、どこにあると感じますか?
蓮佛「 その人と一緒にいて心地いいかどうか、そして、"その人と一緒にいる時の自分"を好きでいられるかが大事だと思います。素の自分でいられる心地よさは、一緒に生きていく上で大きな要素だと感じます」
溝端「本当にその通りだと思います。あとは、一緒にいて成長できるかどうか。ずっとそばにいる人の影響って大きいので、お互いに尊敬できる部分を持ち合っていたいと思います。
もっと日常的な感覚で言えば、一緒にご飯を食べていておいしく感じるかどうか。そういう何気ないことこそ、実は大切なんじゃないかと思います」
――「自分を見つめ直すきっかけになった旅」があれば教えてください。
蓮佛「印象に残っているのは、20代半ばに一人で行ったロサンゼルスの旅です。英語を少し勉強したいとか、ホームステイを体験してみたいという軽い気持ちで行ったんですが、現地で出会った人たちがすごく温かくて。居場所って、自分次第でどこにでも作れるんだと思えた旅でした」
溝端「僕の初めての海外は、『世界ウルルン滞在記』(TBS系)で行ったタイとミャンマーの国境近く。山岳地帯に暮らす少数民族・カレン族の家に、1週間ホームステイさせてもらいました。当時は一人前の大人のつもりだったんですけど、現地の子どもたちに『牛の世話もできないの?』と言われて(笑)、自分の無力さを痛感しました。
自給自足でたくましく暮らす人たちの姿に圧倒されて、自分がどれだけ恵まれた環境にいるのかを思い知らされた、忘れられない旅です」
――旅行に行く時、しっかり計画を立てる派ですか? それとも、行き当たりばったりで楽しむ派ですか?
蓮佛「ひとり旅のときは、ほぼノープランです。その場の気分で『今日はここ行ってみようかな』と決めるのが好きです。ただ、誰かと一緒の時は、基本的に相手に合わせます」
溝端「僕も基本的には行き当たりばったり派です。『ここは絶対行きたい!』という場所があれば押さえますが、それ以外はその日の気分で決めたいタイプ。旅は、ゆるく自由に楽しむのが一番です」
――最後に、読者にメッセージをお願いします。
蓮佛「美しいロケーションも魅力ですが、物語の本質は日常的な会話の中にある心のすれ違いにあります。ささいな出会いや言葉が、人の心を動かすこともある。そんな繊細であたたかい物語になっているので、自分の気持ちと重ねながら観てもらえたらうれしいです」
溝端「グアムの景色とリアルな脚本との組み合わせが新鮮で、ただのリゾートドラマでは終わらない深さがあります。観る人それぞれに違う響き方をする作品になっていると思うので、自由に楽しんでもらえたら嬉しいです」
【蓮佛美沙子 プロフィール】
1991年2月27日生まれ。鳥取県出身。2006年、映画『犬神家の一族』でデビュー。2007年映画『バッテリー』でヒロインを演じ、『転校生 -さよなら あなた-』で初主演を務め、「第81回キネマ旬報ベスト・テン」新人女優賞、「第22回高崎映画祭」最優秀新人女優賞などを受賞。映画『RIVER』『女優は泣かない』などで主演。ドラマでは「今夜すきやきだよ」(テレ東系)、「大奥 Season2 医療編」(NHK)、「バニラな毎日」(NHK)など話題作に多数出演。
【溝端淳平 プロフィール】
1989年6月14日生まれ。和歌山県出身。2007年、「第19回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを獲得。ドラマ「生徒諸君!」(テレビ朝日系)で俳優デビュー。2008年には「ハチワンダイバー」(フジテレビ系)でドラマ初主演、映画「DIVE!!」で映画初主演を果たす。NHK連続テレビ小説「スカーレット」、大河ドラマ「どうする家康」、「何曜日に生まれたの」(テレビ朝日系)、「民王R」(テレビ朝日系)、「まどか26歳、研修医やってます!」(TBS系)など数多くの話題作に出演。
(取材・文/みやざわあさみ)
【動画】3組のうち1組が、旅の最後に"別れ"を決意…「私があなたといる理由」
グアムでは、人との距離も自然と縮まる(溝端)

――このドラマのオファーを受けた時の感想をお聞かせください。
蓮佛「全編グアムで撮影と聞いて、まずびっくりしました。"キラキラした旅ドラマなのかな?"と思ったのですが、脚本を読んだら、日常の静かな会話が丁寧に描かれていて。とても惹かれましたし、演じるのが楽しみになりました」
溝端「僕も“グアムでオールロケ”と聞いて、最初は信じられなかったです。でも脚本を読んでみると、夫婦の空気感や距離感がすごく繊細に描かれていて。僕が演じる陽介はあまり多くを語らない人物なので、現地の空気をどう自分の中に取り込んで表現できるかがポイントになると思いました」
――お互いの印象はいかがですか?
蓮佛「溝端くんとは10代の頃に映画『DIVE!!』で初共演して以来、何度かご一緒しているのですが、"素直で一生懸命な人"という印象はずっと変わりません。
今回久しぶりに会って、"あれ、こんなによく喋る人だったっけ?"って(笑)。その自然な距離の詰め方が本当に素敵で、誰とでもすぐ仲良くなれるし、誰も置いていかない。コミュニケーション力が本当にすごいので、見習いたいです」
溝端「蓮佛さんは、17歳の時に初めて一緒に芝居して以来、ずっと"芯があって魅力的な俳優さん"という印象です。今回、その柔らかさや強さを間近で感じて、ますます尊敬の気持ちが深まりました」
――グアムでの撮影はいかがですか?
蓮佛「本当に素晴らしいロケーションです。言葉にすると月並みですが、とにかく美しくて壮大で…自然の中に身を置いているだけで、心がふっとほどけていくような感覚があります。
朝起きてカーテンを開けると海が広がっていて、風や鳥の声を感じながら1日が始まる。そんな環境で撮影できるのが、とてもありがたいです。"旅行中の夫婦"という役柄なので、観光地を巡りながら撮影ができるのは、ちょっと役得です(笑)」
溝端「土地から受け取る空気やエネルギーが、そのまま芝居にも影響してくると感じています。東京とは違って、人との距離も自然に縮まるし、チーム全体の関係性もどんどん深まっていく。すごくいい雰囲気の現場です」
――グアムでの撮影中、おふたりの間で印象的なエピソードはありますか?
蓮佛「シュノーケリングのシーンで溝端くんに助けてもらいました。一緒に海に入る場面があるのですが、私、フィンの使い方がよくわからなくて、全然うまくできなくて。溝端くんに物理的に引っ張ってもらうことで、どうにか泳げました(笑)」
溝端「僕もその話をしようと思ってました(笑)。蓮佛さんって、何でもそつなくこなすイメージだったんですけど、水に潜った瞬間『怖い!』って言っていて、ギャップを感じちゃいました。ドラマ自体はしっとりしたトーンのシーンが多いんですけど、あのシュノーケリングは素に近い楽しさがあって、いい思い出です。ちなみに僕は、初級ですがダイビングの資格を持っているので、水には慣れているんです」
蓮佛「本当に上手でした!」
"その人と一緒にいる時の自分"を好きでいられるかが大事 (蓮佛)

――おふたりが演じるのは、結婚3年目の30代の夫婦。"パートナーと生きることの意味"は、どこにあると感じますか?
蓮佛「 その人と一緒にいて心地いいかどうか、そして、"その人と一緒にいる時の自分"を好きでいられるかが大事だと思います。素の自分でいられる心地よさは、一緒に生きていく上で大きな要素だと感じます」
溝端「本当にその通りだと思います。あとは、一緒にいて成長できるかどうか。ずっとそばにいる人の影響って大きいので、お互いに尊敬できる部分を持ち合っていたいと思います。
もっと日常的な感覚で言えば、一緒にご飯を食べていておいしく感じるかどうか。そういう何気ないことこそ、実は大切なんじゃないかと思います」
――「自分を見つめ直すきっかけになった旅」があれば教えてください。
蓮佛「印象に残っているのは、20代半ばに一人で行ったロサンゼルスの旅です。英語を少し勉強したいとか、ホームステイを体験してみたいという軽い気持ちで行ったんですが、現地で出会った人たちがすごく温かくて。居場所って、自分次第でどこにでも作れるんだと思えた旅でした」
溝端「僕の初めての海外は、『世界ウルルン滞在記』(TBS系)で行ったタイとミャンマーの国境近く。山岳地帯に暮らす少数民族・カレン族の家に、1週間ホームステイさせてもらいました。当時は一人前の大人のつもりだったんですけど、現地の子どもたちに『牛の世話もできないの?』と言われて(笑)、自分の無力さを痛感しました。
自給自足でたくましく暮らす人たちの姿に圧倒されて、自分がどれだけ恵まれた環境にいるのかを思い知らされた、忘れられない旅です」
――旅行に行く時、しっかり計画を立てる派ですか? それとも、行き当たりばったりで楽しむ派ですか?
蓮佛「ひとり旅のときは、ほぼノープランです。その場の気分で『今日はここ行ってみようかな』と決めるのが好きです。ただ、誰かと一緒の時は、基本的に相手に合わせます」
溝端「僕も基本的には行き当たりばったり派です。『ここは絶対行きたい!』という場所があれば押さえますが、それ以外はその日の気分で決めたいタイプ。旅は、ゆるく自由に楽しむのが一番です」
――最後に、読者にメッセージをお願いします。
蓮佛「美しいロケーションも魅力ですが、物語の本質は日常的な会話の中にある心のすれ違いにあります。ささいな出会いや言葉が、人の心を動かすこともある。そんな繊細であたたかい物語になっているので、自分の気持ちと重ねながら観てもらえたらうれしいです」
溝端「グアムの景色とリアルな脚本との組み合わせが新鮮で、ただのリゾートドラマでは終わらない深さがあります。観る人それぞれに違う響き方をする作品になっていると思うので、自由に楽しんでもらえたら嬉しいです」
【蓮佛美沙子 プロフィール】
1991年2月27日生まれ。鳥取県出身。2006年、映画『犬神家の一族』でデビュー。2007年映画『バッテリー』でヒロインを演じ、『転校生 -さよなら あなた-』で初主演を務め、「第81回キネマ旬報ベスト・テン」新人女優賞、「第22回高崎映画祭」最優秀新人女優賞などを受賞。映画『RIVER』『女優は泣かない』などで主演。ドラマでは「今夜すきやきだよ」(テレ東系)、「大奥 Season2 医療編」(NHK)、「バニラな毎日」(NHK)など話題作に多数出演。
【溝端淳平 プロフィール】
1989年6月14日生まれ。和歌山県出身。2007年、「第19回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを獲得。ドラマ「生徒諸君!」(テレビ朝日系)で俳優デビュー。2008年には「ハチワンダイバー」(フジテレビ系)でドラマ初主演、映画「DIVE!!」で映画初主演を果たす。NHK連続テレビ小説「スカーレット」、大河ドラマ「どうする家康」、「何曜日に生まれたの」(テレビ朝日系)、「民王R」(テレビ朝日系)、「まどか26歳、研修医やってます!」(TBS系)など数多くの話題作に出演。
(取材・文/みやざわあさみ)
記事提供元:テレ東プラス
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