ルーキー・福田萌維がいよいよ本領発揮か 「誰にも負けない」ショットで初のレギュラー予選突破
<アース・モンダミンカップ 2日目◇27日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6688ヤード・パー72>
ルーキーの福田萌維(めい)が「67」をマークし、トータル3アンダーで、レギュラーツアー出場4試合目にして初の予選通過を果たした。主戦場であるステップアップツアーでは、出場6試合中4度のトップ10入りと、上位争いの常連。その実力を、ついにレギュラーツアーでも発揮し始めた。
昨年のプロテストを現役高校生として一発合格したのは、わずか2人。その1人が福田だ。インスタートの2日目は、パー5の14番でバーディを先行させ、続く15番パー3では下りの7メートルを沈めた。「2連続バーディが大きかったなと思います。連続バーディが来ると、だいたいその日はいいので」。その予感どおり、以降も順調にスコアを伸ばした。
午後スタートで風の強かった初日は、「バーディを取っていくのが自分のスタイルなんですけど、なかなかチャンスを作れなくて、自分のゴルフができませんでした」と、バーディなしの2ボギー。一方、比較的穏やかなコンディションとなった2日目は、「誰にも負けないぐらい自信があります」というショットと、課題として取り組んできたパットが噛み合い、6バーディを奪った。
5月には福岡のパッティングスタジオを訪れ、さまざまなデータを計測。それを基にアドバイスを受けた。「緊張したり風が吹いたりするとリズムが早くなってしまう癖があるので、メトロノームを使ってリズムが一定になるように練習しています。『自信を持って打つことが一番大事』と言われたんですけど、そうした練習が自信になっています」。今大会後にも再びスタジオを訪れる予定だという。
過去3度の予選落ちを踏まえ、今回は「レギュラーツアーであることを意識しすぎないようにしている」と話す。「コースの難しさもありますが、『レギュラーだから』と考えすぎていたので、変な言い方ですが、ステップと同じと思ってプレーしています。ギャラリーの方も多くて意識してしまうこともありますが、今日は自分のゴルフに集中できました」。今回は初の予選通過にとどまらず、トップ10入り、さらにはその上も十分に狙える好位置につけている。
決勝ラウンドに向けては、「ティショットのクラブ選択に悩んでいるホールもあるので、もう少し攻めてもいいのかなと思っています」。自慢のショットと成長中のパッティングで、さらにに多くのバーディを重ねていく。(文・田中宏治)
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