メジャーで足跡残してダブルス戦へ 岩井明愛・千怜がペア結成「2人のタッグは最強」
<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 最終日◇22日◇フィールズランチ・イースト(テキサス州)◇6604ヤード・パー72>
“女子プロゴルファー世界一決定戦”で岩井千怜が日本勢最上位の4位に入った。6位から出た最終日に4バーディ・3ボギーの「71」と伸ばし、メジャー出場9試合目で初のトップ10入りを果たした。
1つ落として迎えた9番パー5では2打目をグリーンそばまで運び、寄せワンのバーディ。「すごく大きかった」と流れ良く後半に入ると、14番では6メートルを決め、実測235ヤードの15番パー4ではワンオンに成功して連続バーディを奪った。「ちょっとしたご褒美がきてくれた」。堂々としたプレーで、観客を沸かせ続けた4日間だった。
昨年の米最終予選会(Qシリーズ)を突破し、今年から米ツアーを主戦場にして戦っている。ルーキーイヤーからめざましい活躍で、5月には「リビエラマヤオープン」でルーキー優勝。そして今回は、メジャーでも結果を残した。
「想像はちょっと超えているのかな。こんなに早く優勝するとは思っていなかった。でも自信はまだまだです。(得た自信は)ちょっとだけです」。現在地をこう語り、「やっと終わった…」とメジャーでの充実感をにじませた。
双子の姉・明愛も最終日に躍動した。62位で裏街道からスタートすると、14番では残り80ヤードから54度ウェッジでショット・イン・イーグル。スコアも「69」にまとめ、4日間で初のアンダーパー。トータル8オーバー・29位までジャンプアップした。
「もう少しいけたというのもあるし、アンダーで回れたうれしさもある。最終日にしっかり伸ばせたので良かった。(4日間の)ゴルフの調子は変わらなくて、パターが入るか入らないか。こういうコースはグリーン周りが大事」
メジャーで足跡を残した二人は、次戦を心待ちにしている。26日開幕の「ダウ選手権」(ミシガン州ミッドランドCC)はツアー唯一のダブルス戦。明愛・千怜による岩井ツインズペアが実現する。
「自分一人じゃなくて一緒に戦えるのが楽しみ。足引っ張らないように頑張ります」(明愛)、「2人のタッグは最強。自信持って頑張ります」(千怜)と意気込んだ。(文・笠井あかり)
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