「アプローチは芯を外す方がいい!?」　名手・青木瀬令奈が実践するトゥ寄り打点の秘密【女子プロ打痕調査】

女子プロのウェッジの打痕を調べてみると、トゥ側にある選手がいることを発見。芯に当てるのが、正しいアプローチの打ち方じゃないの？　調査してみた。

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女子プロのウェッジの打痕を見ると、ほぼセンターに見られるケースもあるが、西郷真央、高野姫愛、青木瀬令奈の打痕を見ると、トゥ側に打痕が見られた。実際に青木がアプローチを打ったフェース面を見ると、芝がトゥ寄りに付着。一体どういうこと？

「アプローチは芯で当てずにトゥ側に当てた方が、柔らかい球が打てると思います。上手い人の打った痕を見ると、トゥ側に当たっている人が多いと思いますよ。私もほら、トゥ側にありますよね。フェースのスコアラインだけで見ると、トゥ側はセンターでないように感じますが、フェース全体で見ると、こちらの打点の方がセンターにあるので、私はスピン量が安定すると思います」（青木瀬令奈）

実際になぜ、こんな現象になるのかを、青木のコーチである大西翔太氏に聞いてみた。

「要はソールを上手く滑らせるように打つ人は、トゥ側に打痕が生まれやすくなります。ボールを柔らかく包み込むようにフェースターンさせて打っているんだと思います。逆に上から打ち込むようにカット軌道で打つ人は、ヒール側に打痕が付きやすいです。それでは突っつき過ぎて距離感が合わないと思います。実際にPGAツアープロの打痕をネットで見ることがありましたが、トゥ側が多かったですね。上手い選手はトゥ側が多いと思います」

また、大西氏の考えではボール位置でも打痕は変わるという。「ボール位置が右側にあると、上から打ち込むので、打痕はヒール側に付きやすいと思います。逆にボール位置が左側にあると払い打つのでトゥ側に付きやすいと思います」。

自分のウェッジの打痕がどこにあるかを一度確認してみるといい。

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