俳優業も話題のグラビアヒロイン・大熊杏優が語る初グラビアの記憶「朝から顔をゴリゴリやって『よし、行くぞ!』って」
『週刊プレイボーイ』に登場する女性たちに「初グラビア」にまつわるエピソードや当時の想いを聞く連載、『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回は、女優・大熊杏優(おおくま・あゆ)さんの前編。
大熊さんは高校生の頃より女優業・SNSを中心に活動。2022年初頭にはTikTokでフォロワー44万人を誇るなど、若者を中心高く支持された。
2022年、『週刊プレイボーイ』13号で初グラビアを披露。ショートカットの初々しい姿と見事なスタイルでたちまち人気に。デジタル写真集もことごとく大ヒットし、さまざまな雑誌の誌面を飾った。
近年は女優として活躍。2025年には『こんなところで裏切り飯~嵐を呼ぶ七人の役員~』『家政婦クロミは腐った家族を許さない』の2作品に主要キャストとして出演し、映画『2025年7月5日午前4時18分』が6月27日に公開を控える。
今回はそんな彼女に活動開始までの経緯や、初めての水着撮影に関するエピソードを聞いた。
『週刊プレイボーイ』2022年13号(撮影/青山裕企)より
ーー週プレで活躍する皆さんに初グラビアの思い出を、デビューまでのお話とともに聞いています。大熊さんは幼い頃から芸能界志望だったんですか?
大熊 そこまで真剣には考えていなかったですね。私には4つ上のお姉ちゃんがいて、中学・高校と女優をやっていたんです。お姉ちゃんがやるなら私も一緒にって、小学生の頃に少しだけ事務所に所属していた時期がありましたけど、中学に入りやりたいことができたので辞めてしまったし。
ーーやりたいこと、というと?
大熊 ダンスです。もともと音楽と踊ることが大好きなので、ダンス部に入ったんですけど、ものすごく楽しくて。毎日、練習に励んでいました。
ーーダンス部! 学校では陽気な人気者をイメージしますけど、大熊さんもそういうタイプ?
大熊 いえいえ。むしろ逆というか。私、もともとすごい恥ずかしがり屋なんですよ。人前だとまるで言葉出てこない。確実に陰キャです(笑)。ダンスしている時以外は、地味だったと思います。
ーー女優はいつ頃から志すように?
大熊 高校1年生のとき、杉咲花さんが出ているドラマ『夜行観覧車』(2013年)や映画『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年)を見たんですけど、すごく感動して。自分もあんな風に人の心を動かす女優さんになりたいと思いました。もちろんなかなか簡単なことではなかったですけどね。
ーー大熊さんはTikTokで注目されましたけど、SNSはいつ頃から?
大熊 高校生で始めました。最初はmusical.ly、その後にTikTok。どちらもショート動画アプリで、曲に合わせて楽しく踊っていました。始めた頃はただ友達と遊んでいるだけだったんですけど、女優として活躍するためにはまずは知名度を上げなきゃと思って力を入れてやるようになりました。何より気軽にできますしね。そうしたらうまい具合にバズってくれて。
ーーどんな投稿で?
大熊 「すっぽんっぽん」です。
ーーすっぽんっぽん、ですか?
大熊 はい(笑)。ある日、『すっぽんぽん見せてください』ってコメントが来たんですよ。で『いいよーって、見せるわけないだろ、アホ!』って動画で返したら、それがバズって。フォロワーが一気に20万人増えました。それに味をしめて(笑)しばらく『すっぽんぽん』をネタに、いろんな動画も作ったら、またバズってくれて。自分でもちょっとびっくりしました。
ーーそのTikTokでバズったことがきっかけで事務所(seju)からもスカウトされたとか。
大熊 そうです。なえなのさんが所属していたのと、SNS方面に強い事務所だったので入所しました。所属したことで、ますますSNSを頑張ろうって気持ちになりましたね。
ーーさて、ここからはいよいよ初グラビアのお話を伺いたいのですが、大熊さんは『週刊プレイボーイ』2022年13号(3月14日発売)で初グラビアを披露してくれました。これはどんな経緯で?
大熊 マネージャーさんに「グラビアをやってみない?」って提案されました。もともと私、頓知気さきなさんが大好きで、頓知気さんのユニット、femme fataleのライブやチェキ会に行ったり、あと写真集を買って何度も見返していたんです。なので「やりたいです!」って。その後、週プレさんの編集部に顔見せに行って、決まりました。
ーーグラビアをやってみたいって、自分のビジュアルには自信があったんですか?
大熊 いえいえ。まったくですよ! 普段、自分は全然可愛くないなって、いつも悩んでいましたから。でも自分に自信を持ちたいし、自分を好きになりたい。だからグラビアをやりたいと思ったんですよね。
ーー週プレへの顔見せの時はどんな感じだったんですか?
大熊 それこそ「なんとか気に入ってもらおう!」って意気込んで行ったんですけど、あいにく人見知りが発動しちゃって(笑)。正直、うまくアピールできたかはわからないです。でも「童顔でショートカットが可愛いね」と言ってもらえて、それは嬉しかった記憶がありますね。
ーーショートカットはいつから?
大熊 小さい頃はロングだったんですけど、中1からずっとショートですね。短いのが似合うって言われるし、面倒くさがりで、ドライヤーを長く使うのは嫌だし。ショートのほうが楽でよかったんですよね。
『週刊プレイボーイ』2022年13号(撮影/青山裕企)より
ーーなるほど。この初グラビアは都内のスタジオで撮影したとか。当日の朝の心境は?
大熊 それまでにないくらい、気合いが入っていました(笑)。集合時間の何時間も前に起きて、朝から小顔ローラーで顔をゴリゴリやって、全身のストレッチも入念にして「よし、行くぞ!」って。いまは集合時間の少し前に間に合うように出るんですけどね(笑)。
ーーやる気満々だったと! 水着になるのは恥ずかしくなかったんですか?
大熊 水着は中学生の時に着て以来で、その時もワンピースだったので、ビキニは初めて。でも恥ずかしいとは思わなかったです。現場に着いて水着を見た時も「あ、可愛い! 私好みの色だ!」 みたいな感じでワクワクしていたし。
ーー緊張はしました?
大熊 そこまではなかったです。ただ人見知りなので(笑)、最初スタッフさんとどうやってコミュニケーションを取ればいいか悩んじゃって。むしろそちらに緊張しましたね。だけど、皆さん「寒くない?」「何か飲む?」とかいちいち気をつかってくださるし、たくさん話しかけてくださるし。優しい方ばかりだったのでホッとしました。
ーーグラビアの現場って、スタッフから「いいね!」「可愛いね」とかって声が飛び交いますよね。それはどうでした?
大熊 「そうなんだ! やった!」って、いちいち嬉しかったです(笑)。私、褒められて伸びるタイプなんですよ。なのでもっとたくさん言って!って内心思っていました。
ーーすごく楽しい雰囲気だったんですね。他に何か印象的なことは?
大熊 前髪を上げて撮ったのはすごく覚えています。「前髪あげようよ!」って言われたんですけど最初、抵抗があって。それまで前髪を上げること自体、したことがなかったんですよ。あと前髪の生え際の産毛が多いんですけど、それも嫌だし。結局、やったんですけど、撮影中は「うわー! 恥ずかしい!」ってそんな気持ちでした(笑)。
『週刊プレイボーイ』2022年13号(撮影/青山裕企)より
ーー水着になるより、前髪を上げる方が恥ずかしかったと(笑)。グラビアを見た読者からは、スタイルがいいって声も多かったですけど、ダイエットなど準備は?
大熊 何もしてないです。当時は撮影前にダイエットとかそういう発想自体がなくて。でも顔見せの時に編集さんから「スタイルいいね」と言っていただいたので、このままでいいのかなとは思っていました。細すぎず、女の子らしい柔らかさがあるというか。頓知気さんもどちらかといえばそういうタイプじゃないですか。この時の自分の体型を褒められるのは嬉しかったですね。
ーー発売日、掲載誌は買いに行きました?
大熊 はい。コンビニにワクワクしながら行って。自分を見つけて、すごく嬉しかったです。あとSNSのフォロワーも増えました。思わずやった!って声をあげちゃいました(笑)。めちゃ気合いを入れて現場に行きましたけど、思った通りというか、グラビアに挑戦してよかったなってつくづく思いましたね。
●大熊杏優(おおくま・あゆ)
2002年12月19日生まれ 東京都出身
身長153㎝ 血液型=B型
○現在俳優として活躍中。1st写真集『私らしく。』(秋田書店)が発売中。
公式X【@ayuokuma】
公式Instagram【@ayuokuma】
公式TikTok【@ayuokuma1219】
『ショートカットは正義だ。』 撮影/青山裕企 価格/1,100円(税込) 大熊杏優の記念すべき初グラビアを収録した一冊。シンプルなビキニを身にまとい、健康的な美ボディを撮り下ろし。無邪気な笑顔を見て、たちまち夢中になること間違いなし。
取材・文/大野智己 撮影/荻原大志
記事提供元:週プレNEWS
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