「アップデートで15GBってサイズ化け物でしょ」に共感の嵐 なぜここまで容量が肥大化?
X(旧Twitter)にて、「アップデートで15GBってサイズ、化け物でしょ」と投稿したのは、はむさんど.(@hamu_3nd)さんである。投稿には、iPhoneのソフトウェア・アップデート画面のスクリーンショットが添えられており、そこにはiOSアップデートの容量として「15GB」と表示されていた。

この「15GB」という容量は、日常的にスマートフォンを利用しているユーザーにとって、決して軽視できるサイズではない。とくにモバイル回線しか使えない環境では、ダウンロード自体が現実的でなくなる。Wi-Fi環境下での更新が必須であり、なおかつストレージにも大きな影響を及ぼす。
iPhoneは空き容量が不足していると、アップデートそのものが不可能になるため、ユーザーは写真や動画の削除、アプリの一時削除など、日常的にデータ整理を強いられる。こうした面倒な作業を促すアップデートが、しかも「15GB」という規模で登場したことに、はむさんど.(@hamu_3nd)さんは「化け物」という言葉で皮肉を込めたわけである。
X上では「え、マジで?」「こんなのDLしていたら月末死ぬ」といった反応も見られ、単なる技術的問題ではなく、ユーザー心理への影響も無視できない。容量に対するストレスや不信感は、今後のアップデート受容度にも関わってくる問題である。日常的にスマートフォンを使っているからこそ、こうした小さな不便が積み重なってストレスに変わるのだ。
圧倒的サイズ感にユーザー悲鳴。なぜここまで肥大化するのか

iOSのアップデートは、単なる不具合修正にとどまらず、内部で多くのシステムやセキュリティレイヤーを組み替えることがあるため、どうしてもデータ量が大きくなりがちである。しかし、「15GB」という表示は異常ともいえる数字であり、ユーザーの間で困惑や不満を呼ぶのも当然である。
考えられる理由として、まず端末の状態によっては「差分アップデート」ではなく「フルアップデート」として処理されるケースがある。これにより、すでにインストールされているシステムを丸ごと再構築する必要が生じ、大量のデータ転送が発生する。また、ストレージ上の断片化やキャッシュの影響で、実際より大きく見積もられることもあるとされる。
Appleはセキュリティ強化の名のもとに、あらゆる層への修正を重ねているが、その結果として一般ユーザーの利便性が犠牲になっている面は否めない。容量を抑えたアップデートや、不要ファイルの自動削除、軽量モードなどの配慮があれば、15GBものサイズに対してここまでの不満は出なかったはずである。
一方、ユーザー側にも工夫の余地はある。定期的なバックアップや不要データの削除、ストレージの見直しを行うことで、アップデート時のトラブルを最小限に抑えることができる。しかし、本来はこうした作業を強いられない仕組みこそが理想であり、それを提供するのがプラットフォーム側の責務でもある。
ストレージと通信環境に優しくない現実

はむさんど.(@hamu_3nd)さんの投稿は、多くのユーザーが感じながらも言語化できなかった“アップデート疲れ”を代弁している。容量の大きさに加え、そのダウンロードとインストールの過程にも時間がかかる。途中でバッテリー切れを起こすリスクもある。
とくに、格安SIMを利用しているユーザーや、容量制限のあるモバイル回線を使っているユーザーにとって、15GBのアップデートは“月間上限を一撃で消し飛ばす”威力を持つ。自動アップデートが有効なままの場合、知らぬ間に大量通信が発生してしまったという事例も少なくない。
iOSはセキュリティ対策の観点から、できるだけ早く最新バージョンへ更新することが推奨されているが、その推奨が逆に“負担”としてのしかかるようでは、ユーザビリティの本質を見失っていると言わざるを得ない。
スマホはあらゆる世代が使う道具になった。デジタルに強くない人、Wi-Fi環境が整っていない人、古い機種を大切に使っている人も多い。その全員が安心して使い続けられるようにするには、もっと優しいアップデートの仕組みが必要である。技術の進歩を願うばかりである。
アップデートで15 GBってサイズ化け物でしょ pic.twitter.com/Ab3Z0ibWEq
— /•᷅•᷄\୭はむさんど. (@hamu_3nd) June 9, 2025
※サムネイル画像(Image:「はむさんど.(@hamu_3nd)」さん提供)
記事提供元:スマホライフPLUS
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