iPadが15年連続シェア1位!GIGA特需でタブレット出荷が4年ぶり回復へ【MM総研調査】
2010年のiPad誕生から本格的に普及が始まったタブレット端末。発売当初、iPadの爆発的な人気を皮切りに、他メーカーも相次いでタブレット端末の発売を開始した。現在のタブレット端末シェアの状況を知るべく、ICT市場調査コンサルティングのMM総研は2024年度通期の国内タブレット端末の出荷台数調査を実施。タブレット端末の人気は今、どうなっているのかを見ていこう。

メーカー別シェアはAppleのiPadが不動の1位

2024年の調査によると、iPadは出荷台数が335万台でメーカー全体の中で50%以上のシェアを獲得していることが明らかになった。iPadがメーカー別のシェア50%以上を記録したのは実に3年ぶりだという。iPadは2010年の発売当初、iPhoneの販売ペースを上回るほどの人気を博していた。タブレット端末の人気が停滞気味の今でも、メーカー別のシェアは他の追随を許さず、登場から15年連続で1位を記録し続けている。次いで2位はNECのレノボ、3位はマイクロソフト、4位はLIMNO(旧・鳥取三洋)で、上位4メーカーが全体の75.6%を占める結果となった。

また、OS別のシェアも調査したところ、こちらもAppleのiPadOSが過半数を占めて1位に。OSでも2018年度から7年連続でトップの座を守り続けている。2位はAndroidで、これまで接戦を繰り広げていたWindowsに対し、2倍の差をつけて着地。
調査の結果から、スマホだけでなくタブレットもAppleの人気がすさまじく、その勢いはまったく衰えていないことが分かった。
5年ぶり?GIGAスクール構想によってタブレット端末のシェア回復か

2020年度、国の「GIGAスクール構想」により小中学生向けのタブレット配備が開始され、タブレット端末の出荷台数は1,152万台と過去最多を記録。一時的に大きなシェアを生んだものの、一巡後には減少の一途をたどり、2023年には589万台まで半減する結果となった。タブレット端末の需要は低迷を続けていたが、2024年度のGIGAスクール構想第2期がスタートしたことにより、大幅な回復が見込まれていると判明した。調査結果によると、2025年度のタブレット端末出荷台数は2024年度から41.8%増の943万台と予測。4年ぶりの回復で過去2位のシェアが期待されている。しかし、他に需要回復の手段が見つかっていないこともあり、第一期のGIGAスクール構想と同様に、一巡してピークを過ぎてしまうとシェアは半減し、元通りになると考えられる。
2024年度の上位4メーカーは依然変動なしだが、「シャオミ」「サムスン電子」「オッポ」といったスマホメーカーによるタブレットの発売もあり、市場に良い変化を生んでくれるのではないだろうか。タブレット端末の市場は回復に向けてどのような展開を見せるのか、各メーカーの動向に注目したいところである。
出典:【MM総研】
※サムネイル画像(Image:DenPhotos / Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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