堀川未来夢が15年ぶり快挙へ “サ活”で整え最終決戦「挑戦者として…」
<BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 3日目◇7日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース(茨城県)◇予選=7397ヤード・パー70、決勝=7430ヤード・パー71>
2019年大会覇者の堀川未来夢が、1番から3連続バーディの好スタートを切った。「出だしから3連続でしたね。忘れていました(笑)。もう全然記憶ないです」と、気温29度超えの一日に疲れを見せた。
そんな難コンディションの中、1イーグル・4バーディの「65」をマークした。最終ホールは1.5メートルのパーパットが残ったが、「最後のパットはちょっと意識しましたけど、無事に入って、ノーボギーでラウンドできたので良かったです」と納得の表情。トータル6アンダー・首位タイに浮上し、最終日を迎える。
2日目は試練もあった。後半10番から2連続ダブルボギーを喫したときは、「予選落ちかな。今週は終わったかな、という感じだった」と心が折れかけたという。
しかし、転機は13番で訪れた。「奥からのバーディパットが入ってくれて。あれが入っていなかったら返しが3メートル以上いっていたと思うので、ボギーになっていた。たまたま入ってくれてラッキーだった。そのチャンスを3日目に生かせたかな」とあわや予選落ちの危機を救った“ラッキーな一打”を、ムービングデーの好結果につなげた。
今季6試合目だが、トップ10で最終日を迎えるのは4度目。それでも、「最終日であまり伸ばせていない。それは自分の中でも不満に思っている」と、優勝争いで踏ん張りきれない現状に課題を感じている。
原因のひとつは「今年、アイアンの調子が本当に悪い」ということ。この日の好スコアとは裏腹に、「ゴルフの調子は正直、全然良くない」と明かす。先月の「日本プロ」でも「開幕戦から一日一回シャンクが出る」と話していたが、いまだ解消には至っていない。最終日は、この不安を少しでも払拭する一日にしたいところだ。
この宍戸ヒルズCCで優勝経験はあるものの、「このコースは全部のクラブを使う。勝っているからといって、経験値が高いとは思わない。コースと戦う挑戦者としてプレーします」と気を引き締める。難コースに打ち勝つためにも、まずは疲れを取ることが先決。“サウナー”として知られる堀川は、この日ももちろん“サ活”を行う。「サウナに早く入って、全部忘れたいです(笑)」。最終日に向けてしっかり体調を整えたい。
今大会で複数回優勝を果たしているのは、2000年・03年の伊沢利光と、01年・10年の宮本勝昌の2人だけ。史上3人目の大会2勝目へ、持ち味の“守りのゴルフ”で逃げ切りを狙う。(文・高木彩音)
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