変則だっていいんです! 自分のスイングを“信じる”ことこそスコアアップの近道だった【心理学者が紹介】
スイングの形は十人十色。一流と言われる人たちのスイングも全員が同じわけではない。彼らが一流になり得たのは実はスイングが素晴らしいだけではなかった。心理学者の児玉光雄氏が解説する。
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改めていうまでもなく、ゴルフのスイングというのは人によって異なります。ここ数年のトッププロ、例えばスコッティ・シェフラー(米国)、ローリー・マキロイ(北アイルランド)、松山英樹のスイングを比べても、大きな違いがあるように思われます。
ただし、メンタル的にいえば、彼らには共通している部分があります。それは、自分のスイングを強く信じていることです。実は、「自らのスイングを信じてショットできるかどうか」というのは、一流かそうでないかを分ける重要な要素だといわれています。
数多くのトップアスリートを育てたスポーツ心理学者のボブ・ロテラ博士はこう言っています。「一流の選手もスイングを信じることをやめると一流ではいられなくなる。(中略)わずかな疑念、ちょっとした気の迷いが十分プレーに影響するのである」(「私が変わればゴルフが変わる」飛鳥新社刊より)
つまり、一流の選手は自らのスイングを信じてプレーをしていて、それが結果につながっているということ。それに対し、いくら素晴らしいスイングの持ち主でも、そのスイングを信じていないゴルファーは、一流にはなれないということです。
このことは、アマチュアゴルファーにも通じると思っています。私はこれまで、自らのゴルフに自信を持てない数多くのアマチュアゴルファーを見てきましたが、そのことが、自らの成長を阻んでいるといえるのではないでしょうか。
練習において試行錯誤を繰り返すのはけっこうですが、スタートしたら自分のスイングを信じてプレーをしましょう。そうすることで、スコアは確実に変わってくるはずです。
※『アルバトロス・ビュー』907号より抜粋
■解説:児玉光雄
こだま・みつお/追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員
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