過激化する"パパ活"危険な最新事情。薬物使用が横行! 綱渡りの海外出稼ぎも......
不動産投資会社「レーサム」の元会長が違法薬物所持容疑で逮捕された。
話題になったのは、同様に逮捕された高学歴女性とはパパ活で知り合ったということ。
いったい、パパ活界隈は今どうなっているのか? 実際にパパ活をする女子たちに話を聞いた。
■気になる最近のパパ活相場不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長が覚醒剤取締法と麻薬取締法違反容疑で逮捕され、大きなニュースとなった。男性は"パパ活"で知り合った女性にも常習的に薬物を使用させていたという。
過激化していそうな最近のパパ活界隈の事情はどうなっている!? 現役のパパ活女子3人に話を聞き、内情を探った!
そもそも、最近のパパ活女子はどのようにしてパパと出会っているのか。西麻布の高級ラウンジで働きながら、休日はギャラ飲み(参加した女性に謝礼が出る飲み会)に参加するAさんが語る。
「以前は交際クラブやパパ活アプリで知り合うことが多かった。でも、最近はパパ活やギャラ飲み専門のアテンダーが増えて、そういう人から個人的にパパ活案件をもらうことが多くなりました」
"パパ活アテンダー"はLINEやシグナル(秘匿性の高いメッセージアプリ)などの招待制グループ内で案件を流すことが多いそうだ。
「パパ活女子が数百人単位で加入する『パパ活専用グループチャット』があるんです。そこには、毎日のようにギャラ飲みやパパ活案件が流れてきます。気になるものがあれば募集をかけているアテンダーの個別チャットにプロフィール写真を送って応募します」
ギャラ飲みやパパ活案件の内容と相場は?
「複数人で食事やお酒を楽しむギャラ飲みなら2~3時間で1万~2万円という感じ。服を脱いだり、体を触られるような『イチャ飲み』だと3万~5万円程度ですね。
パパと一対一でマッチングする場合は食事で1万~2万円。大人あり(性交渉あり)で5万~10万円くらいかな。
ただ、大人に関しては本当にピンキリで、安いと1万5000円くらいで売るコもいるし、AV女優やタレントなど肩書があるコは一晩で数十万円なんてこともあります」
Aさんいわく、今回逮捕された元会長もアテンダーを通じて女性を集めることもあったという。
「私の周りでも、誘われたというコが何人かいました。人気キャバ嬢やタレントなど若くてすごくかわいいコをアテンダーが厳選して、相場よりずっと高いギャラで声をかけていたみたいです」
■薬物パパ活案件急増の理由とは!?かく言うAさんも、怪しい雰囲気のギャラ飲みに呼ばれた経験があった。
「横浜の個室バーでのギャラ飲みに行ったことがあって。私は1時間くらい遅れて参加したのですが、その頃にはみんな異常なまでにベロベロだったんです。女のコは鼻水を垂らしていたり、ちょっと変な雰囲気でした。
そしたら、ギャラ飲み相手のおじさんが私に『Aちゃんはハナ遊びできる?』と聞いてきたんです。危ない感じがしたので『何それ、エッチなこと?』ってごまかしたら、それ以上は勧めてきませんでした。
なんとなく長居するのは危険だと感じたので、ギャラをもらうのは諦めて30分くらいでこっそり帰宅しましたね」
元アイドルでパパ活歴15年のBさんはこんなエピソードを話してくれた。
「1、2年ほど前から、薬物を使用するパパ活案件が多く出回っているみたいです。先日、パパ活グルチャから『大人あり10万円』の案件にエントリーしたんですけど、アテンダーから『クスリできますか』という個別メッセージが送られてきて。『できない』と伝えると『じゃあ今回は無理です』と断られ、驚きました」
Bさんは"パパ"から薬物を使用した経験談を聞かされたこともあるという。
「鍵や爪にコカインをのせて吸うなど詳細を聞かされて......。怖かったので、解散後すぐにブロックしました」
なぜ今、パパ活界隈で薬物が蔓延しているのか。Bさんは歌舞伎町の「トー横」の存在を指摘する。
「昔から、薬物を使ったパパ活案件が存在するという噂はありました。でも、どれだけ高額を積まれても断るコがほとんどだったと思います。ただ最近は"トー横キッズ"を中心に、遊びやファッションでオーバードーズ(市販薬の乱用)をする若いコが増えていますよね。
だから、本物の薬物へのハードルも低くなっている印象です。高いギャラをもらえて薬物もできる案件をむしろ『ラッキー』と思って受けるコが多くなっているのも、影響のひとつではないでしょうか」
■2週間で400万円。命がけの海外出稼ぎほかに、最近Xで話題となったのはヤギと性交渉をさせられるという噂の「ドバイ案件」など"海外出稼ぎ"パパ活。海外出稼ぎ経験のあるCさんがその裏側を明かしてくれた。
「私は美容整形費用をためるために、パパ活やソープをやっているのですが、最近は不景気のせいか稼ぎが少ない。
海外出稼ぎを斡旋しているスカウトに『海外なら1日平均30万円以上稼げる』と誘われたので、思い切ってオーストラリアに飛びました。オーストラリアを選んだ理由は日本と同じく性風俗が合法なので『摘発されづらい』と言われたから」
実際のパパ活グループチャット。海外出稼ぎ、イチャ飲み、高額案件などさまざまな勧誘が日々行なわれている
現地ではどのように客を取るのだろうか。
「指定されたホテルに行き、そこに滞在しながらお客さんが来るのを待つ『インコール』スタイルで働きました。1日10人以上を相手にする日もあり、けっこうしんどかったのですが2週間で400万円くらい稼げましたね」
相手客の8割近くは中国人だったという。客の中には、薬物をやっているような雰囲気の男も少なくなかったようだ。
「1日に1人か2人は"キマった"感じの人が来てました。日本では薬物を使用している人に会ったことがなかったので、明らかに様子がおかしいなと。暴力を振るわれたりしたらどうしようとびくびくしながら接客していました」
危険そうな海外出稼ぎで、薬物依存者とおぼしき客に対面する恐怖。命の危険にさらされるようなことはなかったのだろうか。
「アウトコール(客の家やホテルに出向いて接待すること)で覚醒剤を打たれ、そのまま行方不明になるコがいるという噂を聞いたことがあります。斡旋者も出稼ぎの私たちのことなんか捜索してくれないので、殺されてもわからないですよね」
過激化の一途をたどるパパ活。男女共にうかつに近寄るべきではなさそうだ。
取材・文/渡辺ありさ 写真/PIXTA(イメージ写真)
記事提供元:週プレNEWS
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