“フィクションというより現実”「メガロポリス」コッポラ&キャストが語るメイキング映像公開
巨匠フランシス・フォード・コッポラが構想に40年を費やし、理想都市を舞台に紡いだ一大叙事詩「メガロポリス」が、6月20日(金)より全国公開される。コッポラおよびアダム・ドライバー、ジャンカルロ・エスポジート、ナタリー・エマニュエル、オーブリー・プラザ、シャイア・ラブーフ、ジョン・ヴォイト、ダスティン・ホフマンらキャスト陣が作品を語るメイキング映像が到着した。
まずはコッポラが「この映画のコンセプトは人類の未来を垣間見ることだ」「台本にあった多くのことが実際に起ころうとしている。フィクションというより現実に近かった」と切り出す。
続いて主人公のカエサルを演じたアダム・ドライバーが「届いた台本を読んだ時、それだけでは理解しきれないビジュアル要素があった」と振り返り、他のキャストも自身の役柄を紹介していく。
さらに、コッポラの演出面も明らかに。「私は役者たちにその世界の現実にいてほしい。演技している意識を捨てない限り、自然な演技にならない」(コッポラ)、「監督は理論よりも感情に、より興味があると思う。演劇的な方法が好きで、リハーサルと即興を重視する」(ドライバー)、「“いま感動しているか”、それがコッポラの判断基準だ」(プロデューサーのマイケル・べダーマン)など、その特質が語られる。
6月18日(水)にはグランドシネマサンシャイン池袋でパフォーマンス付きIMAX®︎特別先行上映会を行うことも決定。これは2024年カンヌ国際映画祭で初披露された、コッポラが理想とする形式を再現するものだ。さらに、上映前にはコッポラが手掛けるワイン〈ディレクターズ・カット・ソノマ・コースト・シャルドネ〉を来場者に提供することも発表された。詳細は公式のSNSやサイトでチェックを。

Story
アメリカの大都市ニューローマ。貧富の格差が深刻化する中、天才建築家のカエサル・カティリナは新都市〈メガロポリス〉の開発を推進する。ところが利権に固執するフランクリン・キケロ市長と対立し、さらに一族の策謀に巻き込まれて危機に陥る──。
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配給:ハーク、松竹
記事提供元:キネマ旬報WEB
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