爆笑問題・田中裕二が語る競馬愛 MC就任2カ月の心境「日本ダービー」予想も
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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毎週土曜午後3時(BSテレ東は午後2時30分)からは、「ウイニング競馬」を放送!
6月1日(日)は、いよいよ「日本ダービー」(GⅠ)が開催されます。
これを記念して「テレ東プラス」では、4月から番組MCに就任した爆笑問題・田中裕二さんに密着! 「日本ダービー」の予想とともにインタビューをお届けします。
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田中が語る競馬番組MCの醍醐味、「日本ダービー」注目馬
――田中さんがMCになって2カ月たちましたが、現場の雰囲気はいかがですか?
「楽しくやっています。現場は結構バタバタで、特に今の時期は、3つの競馬場でレースが開催されているので、次から次とレースが始まっちゃうんですよ。忙しい時期ではあるんですけど、まあ多少慣れてはきました。
当たり前のことですが、レースは番組と関係なしに進行していくので、馬が暴れてレースが遅れるとか普通にあるんですよ。今日もレースの前に落鉄(蹄鉄が外れ落ちること)した馬がいて、打ち直すのに数分かかかるので、予定していた進行がずれてしまって。
そうなると、ディレクターさんから『これを省いてこっちを先にやりましょう』とパッと指示がくるんですけど、そういう時、隣にいる冨田さん(冨田有紀アナウンサー)は、すごく頼りになります」

――毎週番組を拝見していますが、レース後のコメントがスラスラと出てくるのも、さすが田中さんだなと。
「競馬好きの人だったら、普通にスラスラ出てくると思いますよ。例えば野球や他のスポーツでも、試合を見ながらファンの人が『あ~今の球、あんな球振っちゃうから三振しちゃうんだよ』『これはうまく流し打ちしたね~』とか言うじゃないですか。それぐらいのレベル。
ただ競馬は少し専門的になるので、あまり聞き慣れない用語があるから、そういう印象になるのかもしれないですけど。本格的な解説としては、専門家の大久保(洋吉)先生や三嶋まりえさんがいるので」
――田中さんのMCが発表された時、Xも大いに盛り上がりましたが、最初にこの話を聞いた時のご感想は?
「僕は競馬が趣味で、ラジオでも競馬の予想をやって、東スポでも毎週ずっと予想しているので、そういった意味では、競馬中継の仕事なんて一番うれしい(笑)。『ぜひ!』って感じでした」
――それこそ、70、80歳まで…?
「そうですねぇ、先のことは考えてないですけど。どうなんだろうね、80になって競馬の番組の司会やってるって…」
――ダメですか?
「ダメじゃないんでしょうけどね(笑)」

――“田中さん=大穴狙い”というイメージがありますが、馬券を買う際、パドック、距離、血統、騎手、馬場の状態など、重要視していることはありますか?
「パドックは全然分からないので見ないんですけど、競馬新聞を見ながら買うんですよね。例えば今日(5月24日)のレースでも、“荻野極騎手が結婚したばかりだから、結婚祝い馬券だ”なんて予想することもあるし、過去のレースでどうとか、競馬場の相性とか、騎手がどうのとか、展開がどうっていう辺りは、毎回見るところがごちゃごちゃです(笑)」
――その時の気分によると。
「はい。いいなと思っても、名前があんまり気に入らないっていう馬もいますしね。馬の名前に時事問題が入っているとか、そういうのも大好き。楽しいんですよね、みんなでそういうのを言い合いながら予想するのが」
――たしかに、そういう馬が来たら来たで盛り上がりますし、楽しいですよね。今後、番組でやりたいことはありますか?
「なんだろうなぁ。とんでもなくレースが荒れることがあるんですよね。この間の『NHKマイルカップ』は、3連単100円が150万円になる大波乱だったんですけど、競馬ファンはみんな、“どうやって買うの、こんなの? なんで買えたの?”と思うんですよね。
『NHKマイル』の馬券に関して、僕の周りで当たった人はいないんですけど、競馬記者の方で当たった人がいたら、“なんであの馬券を買えたのか”っていうのを聞きたい。競馬ファンは注目すると思うんですよね、馬券自慢じゃないけど。
それが本当にくだらない理由かもしれない。“誰々の誕生日だったから”でも面白いし、理路整然と“このレースでこうだったからこの馬が来ると思った”でもいい。どっちもありですよね」
――いい企画ですね! 3連単で100円が150万円に…競馬ファンにとっては夢のような話です。
そして明日は、「日本ダービー」(GⅠ)が開催されます。今の時点(5月24日)では枠順が決まっていないため、予想は難しいと思いますが、気になる馬はいますか?
「詳しい予想は東スポを見ていただくとして(笑)、クロワデュノールとミュージアムマイルは、皐月賞の1、2着馬なんですね。1着がミュージアムマイルで2着がクロワディノール。この2頭はかなり注目されるんですよ。
あと皐月賞3着のマスカレードボール、これもおそらく人気になるんですけど、買うかどうか別の話になりますが、気になるのはショウヘイですね。名前もショウヘイだし、京都新聞杯だったかな? あんまり人気なかったけど、勝ったんですよ。しかも今回『日本ダービー』に出てきてルメール騎手、気になります」
――詳しくは、東スポの予想を見るということで(笑)、最後に競馬の魅力を教えてください。
「競馬の魅力は、人間じゃない。騎手はいますけど走るのは馬なので、ドラマを勝手に人間が創り上げるところがあって。
例えば、オグリキャップっていうすごい人気の馬がいたんですけど、最初は注目されていた馬ではなく岐阜の笠松競馬場で細々とデビューするんですよね。誰も注目していなかったのに、それが地元で無敵の快進撃を続けて、中央競馬の檜舞台に来るんですよ。
ところが、ダービーとかに出られないんですね。当時は地方の馬だと登録ができなくて。
ダービーや菊花賞には出られないんだけど、別の重賞で連戦連勝し、中央のエリートたちをなぎ倒していく。もうドラマになっちゃう。人間がそういうドラマにするという。
それがまた馬だっていうところが、さらに感動を呼ぶんですよね。頑張ったねーって。
オグリキャップは、天皇賞、ジャパンカップと惨敗して、最後に有馬記念で勝つんですけど、感動ですよね。そういうところが、競馬の魅力なのかなと思います」

5月31日(土)午後3時放送(BSテレ東は午後2時30分)の「ウイニング競馬」でも「日本ダービー」を特集します。田中さんの予想も、どうぞお楽しみに!
(撮影/uufoy 取材・文/蓮池由美子)
記事提供元:テレ東プラス
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