名古屋駅前が未来都市に “スーパーターミナル”でリニア時代が幕開け! 新ホテルはハイアットの「アンダーズ」に決定!
名古屋鉄道、名鉄都市開発、日本生命、近畿日本鉄道および近鉄不動産の5社が、共同で進める「名古屋駅地区再開発計画」の事業化を決定したと発表しました。
この計画は、リニア中央新幹線の開業を一大契機と捉え、名古屋駅を世界に冠たる「スーパーターミナル・ナゴヤ」へと進化させることを目指す壮大なプロジェクトで、新たなランドマークとなる複合ビルが建設されます。中部圏初進出となるハイアットの最高級ライフスタイルホテル「アンダーズ名古屋」の開業も発表されました。商業施設やオフィスも充実し、人中心のウォーカブルなまちづくりが進められます。
名古屋駅の未来図!「スーパーターミナル」計画が本格始動
今回の「名古屋駅地区再開発計画」は、行政が進めるリニア関連プロジェクトと連携し、名古屋駅を世界的にも類を見ない「スーパーターミナル・ナゴヤ」へと進化させる壮大な構想です。発表によれば、この計画の目的は、空港アクセス利便性向上に資する名鉄名古屋駅の拡張(4線化)を含めた地域交通拠点の形成、そして名駅南地区やささしまライブ、栄をはじめとする都心部に賑わいを広げる共同開発を推進することにあります。
名鉄名古屋駅の4線化に関しては、こちら (参考) https://tetsudo-ch.com/13002054.html

再開発のビジョンとして「世界に冠たる『スーパーターミナル・ナゴヤ』を目指す名古屋駅前に、個性と感性にあふれる多彩な人々や発想が交差し、あらたな価値観と文化を創発する唯一無二のランドマークをつくり上げる」ことが掲げられており 、名古屋の国際的な都市魅力の向上を目指します。
中部初進出!最高級ホテル「アンダーズ名古屋」の全貌
新たなランドマークビルの南街区には、ハイアット ホテルズ コーポレーションの最高級ライフスタイルブランド「アンダーズ」が中部圏で初めて進出します。 「アンダーズ名古屋」は、「その土地へ行かなければ得られない体験を提供し、新しい賑わいや価値を創出する」というブランドコンセプトに基づき、名古屋の新たな魅力を発信する拠点となることが期待されています。

ホテルは南街区の1階、11階~12階、25階~29階に位置し、全室50㎡以上のゆったりとした客室が約150室用意される予定です。 館内にはレストラン、ルーフトップバー、ラウンジに加え、宴会場、会議室、フィットネスジム、屋内プール、スパといった充実した施設が計画されています。この高品質かつ多様性を受け入れるラグジュアリーホテルは、国内外から訪れる人々に名古屋の粋を感じさせる象徴的な場所となることを目指しています。ホテルの開業時期は、2034年度を予定しています。

新時代の商業・オフィス空間とウォーカブルな街づくり
再開発で誕生する複合ビルには、ホテルだけでなく、先進的なオフィスと魅力的な商業施設も入居します。オフィス部分については、全国最大級の1フロア貸室面積を誇り、多様な働き方やテナントニーズに対応したハイグレードSクラスオフィスの供給が計画されています。

商業施設は、「感動とワクワク、癒しにあふれ、時代のトレンドに応じた可変性と当地ならではの地域性を兼ね備えた、歩いて楽しい商業施設の開発」を目指し、「コトトキ体験型」のエンターテイメント性に富んだ集客施設の導入も検討されています 。

さらに、「人中心でウォーカブルなまちづくり」も重要なテーマです。地下1階、地上1階、2階の3層にわたる南北歩行者ネットワークが整備され、名駅エリアの回遊性が向上します 。屋上広場や屋外テラス、建物内の各所に快適なシーティングスペースが設けられるなど、人々が憩い、交流できる空間が創出されます 。空飛ぶクルマなど次世代モビリティに対応したスーパーモビリティハブ機能の整備も計画されています 。

プロジェクト概要と開発スケジュール
この大規模再開発プロジェクトの概要と、現時点で公表されているスケジュールは以下の通りです。
【名古屋駅地区再開発計画(建物全体)】
共同事業者:名古屋鉄道株式会社、名鉄都市開発株式会社、日本生命保険相互会社、近畿日本鉄道株式会社、近鉄不動産株式会社
対象地:名古屋市中村区名駅一丁目2番他
敷地面積:約32,700㎡
延床面積:約520,000㎡
用途:商業、オフィス、ホテル、鉄道駅、バスターミナル
階数:地上31階 地下2階
最高高さ:約172m
設計:株式会社日建設計
デザインアーキテクト:株式会社日建設計 – SKIDMORE, OWINGS & MERRILL LLP

【開発スケジュール(建物全体)】
2026年度:解体着工
2027年度:新築着工
2033年度:1期本工事竣工
2040年代前半:2期本工事竣工
※これらの計画は、今後の状況により変更となる可能性があるとされています。
(画像:名古屋鉄道、デザインアーキテクト:株式会社日建設計 – SKIDMORE, OWINGS & MERRILL LLP)
リニア中央新幹線の開業を控え、名古屋駅周辺はまさに未来都市へと生まれ変わろうとしています。中部圏初となる「アンダーズ名古屋」の誕生は、国際都市名古屋の新たな象徴となり、ビジネスや観光で訪れる人々に上質な体験を提供することでしょう。長期にわたるプロジェクトですが、新しい名古屋の顔となるランドマークの完成が楽しみですね。
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記事提供元:鉄道チャンネル
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